この部屋にいつか

  

1. こんなに淋しい夜は まだ咲ききれない赤いバラ

  つぼみにくちびる押し当てて 「つまらない つまらない」と言ってみる

  まだ咲ききれないこの恋に 少しづつ落ちてゆけたなら

  こんなに淋しい夜に 悩まない日も来るだろう

 

 

2. 恋の痛みを忘れられず また繰り返す苦しみを

  突き放すように赤いバラ つぼみ にぎりしめる僕がいる

  待ってはくれない時の流れに 「好き」という言葉が巻き込まれ

  恋の痛みとやさしさに 心 悩ませる僕がいる

 

 

3. こんなに淋しい夜がいる まだ大人になれぬ僕の部屋

  疲れにやさしさまぎらせて 心をみんな投げてみる

  毎日を流すこの生活の すきまをまるで埋めるように

  この部屋にいつか君の香り 満たされる日も来るだろう