1. 分泌物
  
  ある日、私は古本屋で「コロンブス秘録」という本を見つけ、早速読みました。
  その中で保健衛生面でわかった事は梅毒がコロンブスでなく、彼に雇われた船員たちによって世界に広がっていった事でした。
  今、またエイズやSTDが世界中に広がっています。これを防ぐために世界の善意ある人々が様々の対策をとっています。
  ここでの説明が、皆さんが梅毒やエイズを理解する前の知識になると良いと思います。


  人の体は消化器系、循環器系、呼吸器系、骨格系、神経系、感覚器系などいろいろの臓器からなりたっています。
  その一つに生殖器系があります。ここでの生殖器系の学習は、男性と女性の性の交わりが、赤ちゃんを産むきっかけになる事の予備知識です。

  女性の体は、男性とちがって、お腹が体の外とつながっています。その境目を「ちつ(膣)」といいます。
  外界から体内に病原体が入らないように、思春期になるとこのちつから分泌物(液)が、出てきます。

  ちつからの分泌物は次のような物があります。
        (A)乾燥するとうす黄色になる液
        (B)血液
        (C)卵の白身のようなスベスベ、ツルツルする液
        (D)やや黄緑がかったシュークリームのようなネバネバと弾力性のある物

  次の図はこれらを図示した物です。

(A)

 乾いた感じの液でサラサラしています。

 ここで、月経についてふれます。 月経の1日目から次の月経の前日までを月経周期といいます。月経の出血量は100〜300ccぐらいで、この中には子宮粘膜のはげた物や分泌液が含まれているので、実際の血液は30〜50ccぐらいです。この量が3〜7日にわたって出されます。日本人の場合、28日の周期が多いそうです。

(B)

 月経と呼ばれ、思春期(子供から大人の変わり目)に出血の開始があり、それを初潮といいます。そして月経は大体月に1回あり、50才前後で終わります。この時期を更年期と呼びます。
 


(C)

 排卵を自覚する日には、それまでなんともなかった下腹部に、突然膨満感(ぼうまんかん・・・ツーンとはってくるような感じ)や腹痛、腰痛、腰のはるような感じなどがあり、その後に無色、透明のツルツル、スベスベした液で、ごくたまにごく少量(糸ひとすじくらい)の血液をかすかに認めることがあります。


(D)

 この液を見ると、排卵が終了し卵子は死んだと思われます。



昭和57年冬、小雨の日、田村先生にお会いした時の印象を描きとめたものです。