9月23日(月)
僕には秘書がいる
工房GUSUKUはたった一人の零細企業。未来はともかく今はそう。まだまだ稼ぎは少なく、僕自身が時間を持て余す時もある。前の仕事をやめる時「なにか事業を始めたら雇って下さいね」といってくれた人も何人かいた。僕のテーマは「ゼロからの出発」だから、最初は一人。手に余る仕事量になったら必要に応じてちょっと手伝いをしてもらい、それ以上になったらドンとひと仕事その人に預けてしまい、その内そういう人が一人二人と増え、其々の人が自分の力で仕事を取ってこれるようになり、気が付いたら大所帯になっている、というのがいいなぁ。その大所帯は僕が雇う従業員ではなく、仕事仲間だ。ピンハネはしない。その代わり人は選ぶ。勝ち負けでビジネスを捉える人はダメ。一生懸命になるのはいいけれど、それを他の人に強要するような人もダメ。「私がこんなに愛してるのに、あなたは・・・」というのは頂けない。(例がどこか間違ってます?)同業者に勝つためにサービスをよくするという発想ではなく、今自分を必要としてくれる人のために心から力を尽くすという発想でも充分成功は出来るんだという見本集団になるんだ。(そういうことは成功してから言え?それはそうだ、そうします。)
早い話が、工房GUSUKUは一人所帯だ。(なんという長い前振りだったこと!!)ところが秘書が出来てしまった。小学5年の娘が最近僕のやっていることに興味を持ち始め、チラシ配りのチラシのホッチキス留めや二つ折りの作業を面白がってやってくれる。今日などは前いた病院の職員さんに近況報告と開業案内をかねた手紙を出すDM作業をやっていたのだが、166セットの手紙とチラシをみごとにまとめてくれた。その内、「私は秘書よ」と言い出し、サティのゲームコーナーのクレーンゲームでゲットしたキティちゃんのノートを持って来て、「社長、今日のお仕事は?」「今後のご予定は?」と来た。「仕事の電話はみんな秘書の私を通して下さい。」おいおい、どこでそんなこと覚えて来たんだ?「おかげで、今日の予定が早く済んだ。ありがとう。」と礼をいうと「社長は社長らしい話し方をしなくちゃだめでしょ?」と怒られた。土佐弁を使わずに標準語で来る。(普通、秘書が社長に怒るかぁ?)「ご苦労!!」というと納得している。ここまではいい。予想もしなかった恐怖の言葉がサラリと出た。「社長、私の給料日はいつですか?」 ウッ・・・・。
ところがさらに驚かされたのは、彼女のひと月の給料の要求額はなんと、なーんと!!
ドゥルドゥルドゥルドゥルドゥルドゥル・・・・(ドラムのロール音です。)
いよ〜〜オウッ(歌舞伎の掛け声です。)
ジャーン(シンバル音)
ふぁーんふぁふぁんふぁんふぁーん(ファンファーレ!)
さ、さ、300円!!
即、採用しました。給料日は23日。そんなわけで、工房GUSUKUは異例の発展、皆さん二人分の仕事を下さぁい。(ニコニコッ!)