10月 1日(火)


僕はナイーヴだっ!!

 きのう大道具モードから工房GUSUKUモードに切り替えたばかりなのに今日はGUSUKU関係の仕事には手がつかなかった。

 どこか緊張してしまって、時間はたっぷりあるのに手がつかない。なにに緊張しているかというと、今日はとある短大の後期授業の初日なのだ。なぜか僕が非常勤講師。タイトルは「医療秘書総論」。早い話が病院の事務員さんについての講義を教科書を使いながら進めていく。授業は最終の5時限目だ。この話は去年僕が病院をやめる頃にもらった。たまたま前の講師の方が来れなくなったので一回だけのピンチヒッターだと思っていたら、次回もということになり今期も約5ヶ月間(だったかな?)、週に1回のお付き合いになる。本来僕は人見知りする方だし非常にナイーヴな人間なので、調子をつかむまではドキドキハラハラがとまらない。僕が何人もの人たちの前で話をするなんて信じられない、アンビリーバボー!!というのが本音だ。去年だって授業のある日はなんか腹がキリキリっぽかったし、体の重心が変に上ずった感じで結構大変だったのだ。でも僕のこの感覚はなかなか人に理解されない。僕の中にはもう一人「イナオリ君」という人がいて、このイナオリ君が時々いろいろとやってくれるのだ。もっと早くから登場してくれればいいのに、人前に出て「さぁしゃべるぞ」というギリギリまで隠れている。

 今日もイナオリ君はいろいろとやってくれた。自己紹介にたっぷりと時間を使い、「きのうまでは大道具というヤクザな仕事をしていた」とか、「これから半年間勉強する医療秘書っていうのは要するに病院の事務員さんのことだからそれさえ分かれば今日の授業だけでこの講義は終わってもいいんだよ」などと平気で言う。先生らしからぬ先生の登場で「え?なぁにこの人?」という感じだったので内容はまだよく伝わってないと思うけどまずいこと一杯しゃべったんじゃないかなぁ・・・。イナオリ君のおかげで、「来年はもう来なくてもいいですから」ということになってもしかしたら開放されるかも。でも、興味のある話には目を輝かせる生徒たちの表情はなかなかこちらが引き込まれる魅力があり、今度からはイナオリ君が頑張り過ぎなくてもなんとかこなせるかも知れない。(と思うんだけど・・・)

 それともう一つ嬉しかったのは、授業前に担任の先生に挨拶をしておこうと思って教官室をのぞいてみたら、去年教えた生徒の何人かがその部屋に集まっていて「まぁ!!」という感じで久々の再会に肯定的に反応してくれたこと。良かった!!胡散臭い先生じゃなかったんだ。さぁこうなれば「あなたが幸せなら私も幸せです」精神でがんばるぞぅ!!
 
 夕方、各種看板を扱っている枳工房(からたちこうぼう)の北川氏が電話をして来て、室戸での看板作業の手伝いの声をかけてくれた。その時今日の話をして、僕がナイーヴだというところに来ると彼は大笑いして否定した。ほんとに僕は友達に恵まれている(プンプンッ!!)。

 そんなこんなでパソコンの便利屋、工房GUSUKUは何故かパソコン以外の仕事がちょくちょく入って来ます。パソコン買ってくれたら仕事してあげてもいいんだけど!!(ウソウソ、ウソでーす。ドンナ仕事デモイラッシャイマセでーす。ふぅ〜、アブナイアブナイ・・・)