11月13日(水)

Drunk Music Kaz をよろしく

 今日は高知は九反田にあるカルポートで催された日舞の「名流会」に大道具として参加した。いかにも舞台仕事らしい仕事として僕はなにをやったっけ?そのあとの打ち上げがノリノリのノミノミだったもんだから記憶があやしい。ウーン・・・、そうそう、黒子を着て舞台飾りをわらったな。ハハハ・・・。じゃなくて「わらう」というのは舞台上にある飾り物を撤去すること。撤去というと意味はそのとおりなのだが、ニュアンスは全く違う。説明しなおそう。「わらう」とは舞台上の飾りを「わらう」ことである。それと、舞台に雪を降らせた。下手だった。雪を降らす場面が3回あって、3回目は雪と対話しながら降らすことが出来たと思うが最初の2回は不本意な出来。というより「不本意」という言葉を使うのは10年早いか・・・。

 今日の打ち上げの場所は「Drunk Music Kaz」。我らが道具仲間川上一晃氏が、ほんとのところは11月15日からオープンする予定のところを道具の打ち上げで貸切だ。開店準備だけでも大変なところへ予定外の早めの利用で川上氏も随分あわてたようだがそういうところはみんな遠慮がない。メデタシメデタシのオモシロガリ集団で大いに飲み大いに話しの打ち上げとなった。

 「KAZ」のオーナー川上一晃氏に僕は不思議な因縁を感じている。僕と同じ昭和30年生まれ。彼は僕の前の前の勤務先での先輩に当たる。といっても僕が入社する前に彼は止めていて何年か前に大道具で会うまでは接点がなかった。しかし、彼は僕にとっては「伝説の人」だったのだ。その会社は時計、宝石、レコードを扱う小売業の会社で、レコード部に所属する社員などはやはり音楽好きの個性派が占めていた。一晃氏もその一人、阿修羅というロックグループのボーカルでYAMAHAの8.8ロックフェスティバルの高松大会まで行ったりプロにも誘われていたと聞いていた。僕も系統は違いこそすれ歌を作ったりそれを歌ったりの人間だったので一度会って見たいと思っていたのだ。それが、そんなことも忘れた10何年かあとに大道具仲間として会うことになろうとは!!僕などは気持の上ではずっと歌を作り続けているつもりだが実際はずっと1曲も作っていない。それに対して彼はずっと歌い続けていた。その歌のすごいこと!その声のすごいこと!僕の歌もこんな人が歌ってくれたらちょっとは違って聞こえるんだけどなぁ。

 でもそれはかなわない。彼自身、自分のオリジナルを作る人だし、そこはロッカーらしく「宮城さんと僕とはちょっと違う」とハッキリいう。こういうときのフォーク畑、ニューミュージック畑の人間は何故か弱い。何しろナイーヴだから・・・。といいながら、実はコワモテの一晃氏は僕以上にナイーヴだ。しかし、何かを表現する時我々は現れ方が両極端に走る。僕はソフト、彼はハード。僕はどこか自信無さげで彼は頑固な個性派。実は似たもの同士の表現両極端と僕は思っている。僕は彼の価値を飛び切りに認めているので今回の独立開業はフレーフレーの気持で一杯だ。

 店の特徴としては、Drunk Music!!酒男、川上氏が今までに集めた彼の好みのレコードをかけてもてなすカジュアルな飲み屋。居酒屋とスナックの中間のイメージかな?店を借りたばかりの時は内装が赤系統でキレイなお姉さんがツツと隣に座って来そうな感じだったのだが、防音、反響効果ねらいと雰囲気づくりを兼ねてタマゴが10個入る紙製の容器を部屋中に貼り付けてスッカリ変わってしまった。このタマゴの容器の入手には僕が活躍したんですよー。大胆にも20年近く会っていない養鶏をやっている友人に電話して結果的にはもらってしまった。エヘン!!なのだ。お世話になったので宣伝しておこう。その素晴らしいタマゴ屋さんは「たまご生産販売 ヤマサキ農場」さん。あちこちのスーパーなどに沢山出荷しているのでみかけたらヤマサキの卵を買って下さい。

 打ち上げをやっている内に今日舞台で一緒だった互光舞台照明の江野さんたちが後からやって来た。反省会と称した打ち上げはますますにぎやかになっていく。今回の大道具には新しい仲間もいたりして店のあちこちでかたまりが出来てそれぞれの話がはずんでいる。僕は互光舞台照明の江野さんたちと隣り合わせでインターネットの話なんかで盛り上がった。江野さんのところもホームページを出しているんだそうな。今度見てみなくちゃ。

 何時ごろだっただろう?気がつくと一晃氏がちょっといたずらっぽい笑い方をしながら、次のCDをかけようとしている。なんか悪い予感。1曲目が流れ始めて僕は大声を出してしまった。この夏あえて恥をしのんで一晃氏にもらってもらった僕のCDをかけている。「いかんいかんやめてくれ!!わぁーーーーーーっ!!」とりあえず、阻止成功。

 ところが江野さんたちが帰ったあと一晃氏はもう一度僕のCDをかけようとする。ここで又、一生懸命阻止したらちょっと大人気ない気もして覚悟を決めた。一晃氏は「宮城さんと僕はちょっと違う」といいながらも、歌を作って歌ってたような人間はもっと歌い続けないといけないし、はずかしがらないで人に聞かせないといけないと言うことがある。歌の好みは別として僕を同等に扱ってくれている。そういう人だ。

 いざ、覚悟を決めると僕の歌もまんざらじゃなかった(?)。一晃氏が店のために買ったBOSEのスピーカーが良かったこともあるのだが。

 ノリノリのノミノミの反省会。気が付くと時間は午前4時半。家に帰り着いたのは5時ごろ。この日記は「今日は」なんて言葉で始めてるけど、ホントは「昨日は」だったのだ。

 そんなわけで今日のSOHO日記は「Drunk Music KAZ」と「ヤマサキ農場」のご紹介。それと、こんな無茶な飲み会をやる舞台仲間とそれに巻き込まれている僕の姿でした。自分だけイイコしてまーす。(^o^)