1月14日(火)

短大の生徒たちへ

 ほんの短い間だったけど、お疲れ様でした。非常勤講師として「医療秘書総論」というタイトルのもと、まだ社会に出たことが無く、病院というところがどんなところかも分からないだろうみんなに、病院の事務員さんの勉強を通して病院とはどんなところか、病院職員どうあるべきかを自分というものを思いっきり出して授業を進めました。

 最初の日に長々と自己紹介をし、いきなり10年余りも探していた同級生が実は亡くなっていた話をしたりしてびっくりしたことと思います。「なぁに?この人・・・」だったんじゃないでしょうか。去年の後半は僕にとっても特別な時期でした。雇われ人としてではなく、自分ひとりでの仕事を立ち上げたり、さきほどの同級生の死のこと、そして言わなかったけど、皆さんとの関わりの最中にもう一人、僕が学生時代に家庭教師をしていた教え子の死ということもありました。彼は、皆さんの学校の事務員をしていたこともある人で、ある時期一念発起して工業高校の先生になり、最後の頃には全国の工業高校で使われるパソコンの言語の教科書を書くところまでいった僕の自慢の男でした。

 悲しい別れや新しい仕事での素晴らしい出会いを通して考えることも多く、せっかく関わるのならしっかり関わろうと思った結果が我ながら大胆な自分丸出しスタイルになったというわけです。よく笑ってくれて、言葉を返してくれてありがとう。皆さんの先輩たちを相手に初めて授業をやった時は、そうはいかなかった。こちらの緊張もあったし、みんなの先輩たちとのやりとりもまだぎこちなかった。そういう意味では前回の生徒のみなさん、ごめんなさいです。年齢的には大人の先生も、こうやってまだまだ成長の途中なんだよね。

 先生になったらやってみたかった「先生、その字が見えません」というメガネのコマーシャルのまねも出来たし、みんなの反応と会話しながらの冗談も言えたしで結構楽しみました。出来ればタモリの「チャッチャッチャッ」という拍手コントロールもやってみたかったけどそれは無理か・・・。

 授業は来週で終わりです。その時に工房GUSUKUの宣伝でもしようかな?そして、このホームページのことも伝えよう。そしたら、この手紙は僕がいなくなってからのことになるから照れくさくなくてすむ。

 人と出会って「この人と会えてよかったなぁ」と心から思うとつい言ってしまう言葉があります。それを皆さんに言いましょう。

『僕と会えて良かったね。』

宮城より