7月28日(月)
ジョジョ
春野の空は青かった。
今日はおととい組んだ夏祭りのステージのばらし作業。おとといの失敗を教訓に今日は遅刻しなかったゾ!!春野の人たちもきっといい夏祭りが出来ただろう。ウンウン・・・。
おとといの作業で、メンバーの中に初めての顔があった。同世代。夏なのにレゲエっぽい毛糸の帽子をかぶって、上手に年をとってるというか、少年のまま年をとったというか、僕のみてくれはともかくとして「ああ、同じ種類の人間だな」と思わせるひと。たぶん話をするようになるとちょっと普通よりは一歩入り込んだ話をするようになる気がした。おとといは二言三言しか言葉を交わさなかったが、今日は僕の名刺をきっかけに話をすることになった。
名刺がきっかけといっても作業現場で名刺を渡すなんてことはしない。僕が道具入れにして持って行ったビニール袋がいつの間にか休憩時間のジュース入れになっていて、その中に僕のごつい金属製の名刺入れが入ったままになっていた。銀色のピカピカひかるケースなので「なんだろう」の思いで一人のメンバーがそれを開けたら中には僕の名刺。そこから会話がはじまった。
「えらいご近所さんやか」
我が家のすぐ近くに住んでいるらしい。
「パソコンの便利屋かえ?どうで?」
「僕も今仕事がのうてパソコンでなんかできんか考えゆう、えい人に会うたよ」
このひとなつっこい少年の感じ。音楽でもやってそうな空気感。ン?Drunk Music
KAZUの和明さんがわが家に来たとき
「この辺にジョジョゆうて友達がおってよう飲みに来よった。」
と言ってたけど、この彼がその彼か?数々の酒の武勇伝やらなにやら、和明さん嬉しそうに話していたなぁ。かれらロック畑の人間はカタカナの愛称を持っていてその愛称で呼びあっていたりする。似合うやつもいれば似合わないやつもいるわけだけど。
「和明さん知っちゅうかえ?」
「エー?和明の名前が出てくるかえ?えらい話がつながるねー。」
「ジョジョいうたら、オレのことよ。」
またまた不思議な出会い。和明さん自体が僕には伝説の人っぽかったのだが、その彼から聞かされていた伝説のジョジョ。近所に住んでいるのに、はるか春野の空の下で会った。これからどんな展開になるかは分からないけど、こういう出会いというのはほんとに不思議に思えてくる。
そして、今日も春野の空は青かった。