10月23日(木)

やせがまん

 今日は高知市を挟んで西へ東へ大横断。用件は10月4日の日記に書いたCDドライブなしの2万円ノートパソコン。西のNさんが東のSさんの仲介をしてくれた。お二人は以前いた病院での同僚らしい。データのやり取りはフロッピーでやる。事務仕事ぐらいに限定して使うからCDドライブはいらないし、壊れても惜しくないように安いほうがいい。でも、液晶は明るくないとだめ。

 頑張った。まさに僕が思っているとおりの中古ノートパソコンに対する期待のかけかただから、期待に応えなくちゃ。すぐに取り寄せた一台は動きはとてもいいのだが液晶が暗い。これは渡せないな・・・。そして2週間が過ぎついにいいものにでくわした。動きがとてもいい。液晶も明るい。上物だ。これはただ東のSさんに届けるんじゃなくて西のNさんにも努力の跡をアピールしたい。Nさんがいる老健施設の併設病院に行けば、なじみのTさんや I さんにも会えるし。

 午前中は西へ、そして午後はいよいよ東へ。

 ウッ!!途中で電話するとSさんはどこかすまなそうな響きのしゃべり方をする。どうも、僕のやり方が、まず注文をもらってからパソコンの入手にとりかかる、つまり注文時点で購入確定ということがうまく伝わっていない感じ。そして、周りのパソコンのことが分かる人に相談したら、やはりCDドライブは必要だというような意見をいわれたんだろうな。

 ものに自信があるから「とにかく見て下さい」ということでそのままSさんを訪問。ダメならダメでしょうがない。Sさんはそのまま僕を、パソコンの相談をした放射線技師さんのところへ連れていった。

 その方は、僕の用意したパソコンのことをとても評価してくれた。でも仕事で使うならCDドライブはいるとの意見はかわらない。Sさんはそこらについての確固とした思いはなかったようだ。

 僕の販売法を理解したSさんは「責任を取って買います。」という。それはイカン。そんな買い方はしてもらいたくない。

 放射線技師さんは「もっと安くすれば今、即金で買う」という。それもイカン。ホントは26000円ぐらいのものを約束だからこの値段にしている。僕の技術を安売りしてたら、やらない方がマシの仕事になってしまう。

 ウーーーー。お金に代えたいのはヤマヤマなのだが・・・。

「Sさん、僕の売り方を分かってくれたから、今度はほんとに必要な内容のものをそのつもりでしっかり注文して下さいよ。今日の会話でなにかあったら僕に相談したくなったでしょ?」

そして、放射線技師さんには

「この内容だったら他にも売れると思います。1ヶ月してダメだったらその値段でお願いします。」

 武士は食わねどやせ我慢???なのだ。

 でも、いろいろな会話を交わす中で、僕の仕事に対するこだわりとかも伝えられて、帰りには「ただの業者じゃない」親近感のようなものを感じ会えたと思う。お二人はどうだったんだろうな。

 秋空の下での西から東へのドライブはそれなりにいいものだった。