10月27日(月)

教科書

 久々に笑った。極めて単純な「アッハッハ」ってやつ。月曜日はアリヒロの家庭教師だ。英語の他に理科も教えている。シブシブって感じ。英語ならそこそこ教えれるが理科は一緒にお勉強って感じだ。

 小学生の時、僕はかなりの科学大好き少年だった。電気のこと、岩石のこと、星のこと、いろんなことに興味を持って図書館にいりびたりどんどん新しいことを吸収していった。友達は僕を「何でも博士」と呼んだ。でも中学生になったころ、科学分野の横割り縦割りキッチリ割り切るようなものの見方にどこか情感が欠けることが気になり出し、急に僕は文学少年になった。そこらから理科・数学から離れ始める。

 アハハ、シリアスな自伝っぽくなったけど、要は今の僕の頭は理科とかダメってこと。だから、アリヒロと理科をやる時は問題集の助けを借りる。彼が問題を解いている間に僕は教科書の同じ内容のところを急いで読む。中学生初期の理科とかはまだ「好き」の余韻が残っていたところだから懐かしくもあり、面白くもあり。答え合わせの頃にはそこそこ説明できたりもする。ダメなところは解答を見ながらの単純な「答え合わせマシーン」になる。(^.^)

 その理科の本、今の教科書は昔に比べるとやたらとマンガチックなイラストや写真が使われている。その中にやたらとおかしいのが二つ。音の伝達についてのところなのだが・・・。

 一つ目・・・ストローの先をつぶしてそこから息を吹き込んで音を出す「ストロー笛」。反対側から吸っても音は出るけど、その時はストローが口の中に吸い込まれないように気をつけろとの但し書き。なんじゃー?それ。教科書の記述がもとで怪我でもされたら困るんだろうか。そんなもん、笑ってしまえば済むことなのに。

 二つ目・・・鉄棒に耳をあてている男子生徒の向こう側に金槌を持った女子生徒の写真。これはなんとも危険な絵。この子、どれくらいの強さで鉄棒を叩くんだろう?思いっきり叩いたらこの男の子どうなってしまうんだろう。なんとも想像をかきたてる写真じゃないか。思いっきり笑ってしまった。アリヒロがつられるくらい(^.^)

 教科書もとぼけてたり、気がきいてたり、作る側も大変だったり面白かったりするんだろうなー(^.^)