11月25日(火)

先  生

 最近、宮城先生に異変が起きている。2年前に始まった短大での非常勤講師「医療秘書総論」なる授業。何回やっても試行錯誤ばかりで授業を始めるまで行き先が分からない。始めたら僕の中のイナオリ君が発動して気がついたら終わってたという感じだろうか・・・。

 それが、先週ぐらいからちょっと様子が違う。授業直前までハラハラドキドキなのは同じ。授業が始まってからのイナオリ君の頑張り方も同じ。違うのは生徒の前で平気で考え込むようになったこと。今、伝えたいことを伝えるにはどんな表現がいいんだろう・・・、どんな例えを持ち出せば分かりやすいだろう・・・。そんなことは、授業の前に考えるようにしているのだが、その時にはイマイチのアイデアしか浮かばない。授業という緊張の中で自分でも思わなかったような例えが出てきたりする。今の僕としては100%以上でてしまったかなー・・・みたいな・・。教えながら自分の考えが見えてきて、自分も生徒のようなところがある(^_^;)

 おそらく生徒に対する基本的な信頼感が自分の中に根を張り始めたんだろうな。こちらの一言一言が相手にどう響くかというような気遣いを必要以上にしなくなった。

 なんか、『先生』みたい・・・。