12月15日(月)

片岡印刷

 八時半・・・。もうとっくに目的地の近くまで着いている。でも敢えて一呼吸。相手はプロだし・・・。

 って、大袈裟だけど、なんのことはない印刷屋さんへの原稿持込みだ。

 便利屋だから出来ることや出来そうなことはなんでも受ける。広く、浅く、あれもできればこれもできる。そのかわり、深くはないですよー。今回のチラシはその最たるもの。

 広告を作って発信する側としてなら、以前の仕事で結構経験している。依頼側の素人ゆえのアーティスティックな発想で結構無理も聞いてもらって、この業界とも付き合いはあった。

 しかし、今回は原稿を作って持ち込む側。手書きのラフな原稿や発想の口述だけで「後はヨロシク」じゃない。自分が作ったものがチラシになる。そして、印刷に使うための画像の扱いとか文字の処理とか便利屋の浅さで分かっていない。

*********************************

 まざまざと違いを知らされた。

○ワードでの原稿・・・ワードはホームパソコンで軽く軽く印刷をこなせるつくり。印刷所での印刷用データは逆にデータの密度が要求される。写真画像などは最低300dpiは必要だし、そのためにはデジカメも最低200万画素以上で撮って欲しい。

○どうせ作るのなら・・・イラストレーターとフォトショップの組み合わせ。印刷業を意識して開発されたものだから、プロはこの組み合わせで作る。

○ディスプレイ・・・・Windowsの場合は、モニターで見る色と印刷結果の色には大きな差がある。マッキントッシュはほとんどモニターで見た色と一致する。

○イラストレーター・・・プロ並みに扱えるまで3年。そこそこなら3ヶ月。ワードの場合はプロもアマも、かかる時間は似たように時間がかかってしまうが、イラストレーターは慣れれば慣れるほど早くなる。僕が作った地図なんか、10分ほどで作れるそうな。僕は1時間以上かかったし、それを2回もやったのに(-_-;)

**********************************

 フツフツと湧いてくる向上心と達成願望・・・。でも、便利屋って言うのは範囲が広い。そのひとつひとつをプロに近づけようとするとそれぞれに大きな投資が必要になる。そしてまたこんな依頼があるかどうか・・・。

 ここは「便利屋」に徹すべきなんだろうなー。出来ることを出来る範囲でやるというのがちょうどなんだ。

 でも気になる・・・。とりあえず、工房GUSUKUは広く浅くの便利屋なんだけど、こっそりと勉強して「アレ、こんなこともできるの?」をねらいたいところ。

************************************

 そして、今回ワードに埋め込んだ画像は解像度不足で、明日元の画像データを持って行き、出来る限りのことをした上で先へ進めることになった。

 「こんなもの使い物になりません」なんていう筈もないけど、言われてもおかしくない素人加減。親切にいろいろと教えてくれた片岡印刷様、ありがとうございましたm(__)m