12月23日(水)
原 色
この日記に何度か出てもらったS病院のOさん。今日は今年最後のOさん宅訪問だ。3時間×2回のエクセルの基礎講習。
通信制で勉強して医療情報管理士の資格を取ったぐらいの人だから、エクセルの基礎なら自学自習でできるだろうと言っているのだが、忙しい人だから、この日のこの時間にエクセルをやるという枠を作らないとなかなか手がつかないんだと言う。なるほどね、医療情報管理士取得においても、通信制の学校を利用するというのはその枠づくりの意味もあったのかな?
前回はカレンダーを作りながらエクセルの基本的なことを教えた。字の色を変えたり、大きさを変えたり、セルの色を変えたり、幅の調整をしたり。短い時間でエクセルの基本部分を教える時はカレンダーというのは持って来いだと思っている。
その時、不思議に思ったのが、カレンダーにいれた予定の内容の性格に応じてセルの色をいくつかに変えていったのだが、Oさん、やたらと濃い原色の色を使いたがる。文字の色が黒だと読めないので白に変えたくなる感じ。くっきりはっきりと色の主張があって、Oさんは自信を持って色を選んでいく。
そのことを言うと、
「そう、私ってそうなのよー、ハッキリした原色が好きなのよ」
へえー、そうなんだー。
前回はそこそこのことが済んだら早速にOさんがやりたいと思っている、仕事の場面でのエクセルの表作りに入り、今日はその仕上げ。ここでもOさんの色の好みはしっかりと出た。カルテのファイルの背表紙に貼るID番号の下二桁に数字ごとに色を付けるのだが、僕が選ぶ色に横から「ううん、それじゃなくてもっと濃いのがいい」みたいにしっかりと注文が来る。黄色は黄色でもクッキリした黄色。青は青でもハッキリした青。赤は赤でもレッドリした(?)赤。それで、僕も前回のことを思い出した。
「そうや、Oさんはハッキリした色が好きだったんだよね」
「そうなのよ、お母さんなんか私の服装を見て『何?その信号機みたいな色はー!!』とまで言ってた」
何とも個性的な色の好み。最近チラシを作ったり、ホームページ作りで色のことも考えたりして微妙なところを悩んだりするけど、そんな悩みなんかふっとばされそうな原色の世界。
Oさんがホームページを作ったら面白いだろうなー。原色の背景に字はみんな白抜きだったりして。
Oさん、来年はホームページづくりの基礎の基礎なんてのはどうですかー?くっきりはっきり、原色系のページ見てみたいですーー。