1月22日(木)

音響手伝い 初日なのだ

 舞台仕事、いつもは大道具なのだが、今回は音響の手伝い。場所は中村、ものは日本舞踊、木曜日に入って金曜がリハ、土曜日が本番だ。声をかけてくれたのは、高知県の日舞・洋舞関連の音響ではNO.1のR.PROJECTの和田さん。和田さんのホームページは僕のリンク集の中にも入れてある。

 今回、音響の手伝いなのは、こういうこと。高知県の大道具は舞台ごとの量からしてメンバーを社員として丸抱えできる程の量がない。必要な時に必要な人数を集めて仕事をする。そして、今回は僕には声がかからず、舞台ごとが中村市と高知市に二つ重なって困っていた和田さんが空いている僕に声をかけてくれた。高知市の方は和田さんの息子がやる。音関連は僕も好きな分野だから、心配よりもプロの手伝いができる事の興味の方が強い。

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 中村への道中から雪が舞い始め、中村は雪が積もっていた。和田さんは昨日から「前のり」していて稽古場の方にいる。現場にはなかなかあらわれない。寒さしのぎに大道具さんの搬入に加わって身体をうごかす。「大道具さん」なんて言って、この他人行儀な感じも今回の楽しみのひとつ。

「おうおう・・・狭い小屋で重たい荷物抱えて走り回って、道具さんたいへんだネー」 ニヤニヤ・・・

「仕舞いつきましたので、お先に失礼しまーす」 ニコニコ・・・(道具は小屋を出るのがいつも最後になる。)

 大道具というのは舞台に飾るものを動かす力やバランス、どう飾るかのセンス、飾るまでの段取り能力、そういったものが大事な上に人数が多いのでコミュニケーションの力も必要とされる。そして、それがうまく行かない時は、バタバタになってしまうのだ。違う立場からそういうことも見てみたい。

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 予定通り音響の仕込みは早めに終わった。

「お先に失礼しまーす!」 ヤッター!!

 さあ、ホテルに行って少し寝ておこう。きのうは飲み過ぎで今日出て来る時はボロボロだったのだ。和田ジュニアの運転で来たから良かったものの、自分で来てたら明らかな残酒運転だった。来ただけでも誉めてほしいくらい。ジュニアは雪で帰れなくなったらいけないので仕込には加わらず、トンボ帰りで高知へ戻った。彼には高知市の方での仕事が待っている。結局、運転手させてしまった。ゴメンねー。

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 「寝ておく」というのは意味深な表現だが、正解だった。大道具の龍氏君が携帯へかけて来た。

「ちょっと、手伝って下さいー」

 切り際に笑い声が聞こえる。だいたい想像はついていたんだ。みんながいるホテルの食堂へ下りていくと・・・。

「なかなかビールが引かんから、手伝って飲んでください。」

 そして、それから町へ繰り出すみなさんプラス僕。

 今回は音響だからと言って外してくれる人たちじゃない・・・

 と人のせいにしながら、しっかりついて行ったボクだった(^.^)