1月24日(土)

音響手伝い 本番の日

 今日は本番の日。(ページの色も少し舞台っぽくしましたー。)道具で入っている時には当日までハッキリしないことがあって、結構ハラハラ感があるのだが、今回はそれがない。しっかり、初めてのことで、出来なくても無理ないということと、やはり役割が少ない。曲目は27曲、10時半始まりで午後7時26分終わりの予定のうち、僕のプレイボタンONで踊りのバックに流れるのは4曲だけ。あとは踊りが終わったあとの道具がえの時に流すつなぎの音だけ。

 それでも面白かった。つなぎの音、最初は和田さんにキューをもらってプレイボタンをON。それで感じをつかんで今度は、狂言さんの「チョーン」という音を合図に音出し。僕の感じでは「チョーン」の響きのあとにツ・タンという16部音符ぐらいのタイミング。和田さん曰く・・・

「もっと遅くていい、古典物はもっと遅くてエイがです。とにかく、この間になれて下さい。」

ホラホラ、課題ができちゃった。こんな課題は好きなんだ。感じはつかんだ。2拍子ぐらいでちょうどイイ。

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 古典物は一曲当たりが長いのと、僕の役割は少ないので時々照明の調光室も訪問したりした。ここは互光舞台照明の江野さんたちが陣取っている。音響の場所は搬入口と踊り手さんたちの上がり口の間で、一番寒いところ。そこで身体を動かすより神経を澄ますタイプの仕事で、

「シベリア抑留の人なんて、そりゃあ寒かったんだろうなー」

などという想像がつい浮かんだりしていたけど、照明の方は会場の熱気と機材の発熱で最初から扇風機をまわしていた。なんという温度差。これも職種による温度差と関係あるかも(^.^)

 そして、調光室からは客入れの時のお客さんの様子も見れた。われ先にと会場に入り、まるでモチ投げでモチを拾うように席を奪い合う光景。今日の踊りの会が町の人の楽しみになっているのがよく分かる。

 子供が踊る時の大人びた仕草に湧く会場。おひねりがとびかった。ホールでの催しというより、昔の芝居小屋のノリがある。会の性格としては少し違うのかも知れないが、この地方には芸事に対する、そのような土壌があるようだ。

 そんなこんなも道具をやってるだけでは見えなかったこと。時々立場をかえるのはいいものの感。

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 そうそう、田舎といっては失礼だけど、田舎の人の温かみとテンポとでもいおうか、スタッフに対するサービスのいいこと。弁当は出るわ、オヤツといってパンやらおにぎりやらお菓子は出るわ。もちろんホテルでは朝食ありの、毎晩酒は飲むしで、食い続け、飲み続けの2泊3日。高知に戻ったら立ち直れるんだろうか(^.^) アハハ・・・