5月17日(月)

鏡川コーポにて

 大道具の反省会、反省のしまくり(=飲みすぎ)で今日の僕は使い物にならないはずなのだが、ありがたいことに9時から訪問仕事。大道具の間、土曜・日曜と何度も電話をくれた人がいた。

「先生、困ってます。先生、助けて下さい。」

 まだ会ったことはない。谷病院の谷君に渡したチラシが谷君の同級生のI商店・Iさんを介して、この電話の主、Mさんに行きついた。

 Mさんは一生懸命に今の状況と、その困っている様子を伝えようとして性急な話し方をされる。逆に状況がつかめなくて、こちらもパニックを起こしてしまいそう。最初の電話の時に、とにかく月曜日までは動けないので、月曜朝一にお伺いしてそれからのことにしようということにしていた。

 それでも、いろいろ心配になるんだろうな、Mさんはその後何度か電話をくれた。

「先生、困ってます。先生、助けて下さい。」

 今日はいよいよそのMさんと会うわけだ。どんな人なんだろう。声からは若いか、そうじゃないかサッパリつかめない。ちゃんとコミュニケート出来るだろうか・・・?

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 驚きました。鏡川コーポで僕を向かえてくれたMさんは小ざっぱりした初老の紳士。風貌からはあのあせった話し方は浮かびもしない。部屋に入ってさらにビックリ。本棚に並んでいる本、CD、DVD、ビデオ・・。知的な雰囲気に満ちていて、きっと僕が年をとった時の部屋はこんなになるだろうという部屋。僕は痴的だからネ(^.^)(-_-;)

 おまけに業務用の立派なコピー・FAX・スキャナーのA3まで扱える複合機がデンと座っているし、パソコンはLANで複数台つながっているし、オーディオもオシャレでいいものがならんでるし。僕の未来の部屋はきっとこうだろう。

 すっかりその部屋が気に入った僕は、Mさんの性急な話し方など全然気にならなくなった。僕がそうなるとMさんの話し方もどこか落ち着いて聞こえてくる。

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 パソコンの具合はSafeモードでなら立ち上がるが、ノーマルモードでは全く立ち上がらないというもの。なるべく再インストールをさけて出来る限りのチェックと処理をやり、それでもダメだったので、結局は再インストールした。

 僕が作業をしている間、少しでもそのやり方を見よう、分かろうと、Mさんはぐっと近寄って観察し、時々質問をする。そうやって話していると、Mさんは「助けて下さい」なんて言いながらかなりのことを勉強していることが分かる。

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 こりゃあ、この先楽しみだな。これはまた強烈な出会いだわ。