5月29日(土)
うどんツアーなのだ!
「オーイ!日本!」、今日はリハーサルの日。普通は小屋に9時入りなのだが今回は10時入り。昨日出ていた追加ごとをチョコチョコッとやると11時頃には道具方の仕事はたちまち空いてしまった。
昨日、高松の道具屋の波多さんの口からチラホラと出ていたことなのだが、ホントにうどんツアーに行くことになった。リハーサルが始まる2時頃戻ってくることにして、小屋を後にする。波多さんは讃岐の有名うどん店のガイド本を用意して来ていた。なんでも、年に何度か舞台仲間でうどんツアーをしているとのこと。今度は波多さんが幹事をすることになっていて下調べをしたいらしい。僕らは僕らで、県外に行っても小屋と宿舎の往復だけで、香川なら香川の香川らしさを感じるなどということはカラッキシないから、こういうことは貴重だ。こんなことこれから先もそうはないだろう。
龍史君の運転で3軒回った。「山越え」「谷川」それともう一軒・・。(最後の一軒はおいしかったんだけど、普通の町のうどん屋さんっぽい様相で名前が残っていない)。讃岐には「土岐川」という川が何本も流れていてその周辺を行ったり来たり。単に何度も渡ったので、「土岐川」がいくつもあるように見えただけなんだけど・・・(^_^;)
「山越え」も「谷川」も共通しているのは、その周辺はとんでもない田舎で静かなのに、そこだけに行列が出来ていて特別な雰囲気を出していること。うどんはひと玉100円単位で、100円玉を10個ももっていれば、特上のうどんをタップリと味わえる。それにしても、こんなに目立たない田園地帯の一大衆食堂みたいな作りの店にこれだけの人が来て・・、これってどういうことなんだろう??? これこそ、工房GUSUKUの理想系なんだけどなあ。一見、あるやらないやら分からないのに、しっかりお客さんの支持を得ていて、驚くほど繁盛している・・・。そんなことを口にするたび帰ってくるのは「口コミ」という言葉。一番地味で、一番信頼度が高くて、一番心のあたたまる広がり・・・。まるで冬に食べる温かいうどんのような・・・。
うーん、何を見てもいい勉強になる。舞台ごとに来て「うどんツアー」とは不謹慎かも知れない。でも、この経験が僕を深め、深まった僕が舞台をさらに深くする。よきかな、ヨキカナ・・・
かな?(^.^)