5月30日(日)

オーイ!ニッポン!

 今日は本番の日。いくら道具部隊がヒマだからといって、今日もうどんツアーに行ってたとは口がさけても言えない。昨日より少し遠慮して短めに近場で二軒行ってたとか、「宮武うどん」で、僕らのすぐ後に観光バスの30人くらいの人がならんで、その後じゃなくて良かったと思ったとか、「こんぴらうどん」の店は一杯500円だけど、工場店の方は100円で済むとか・・そんなことを言ってたら不謹慎だよネー(^.^)

 宿で一緒だった中谷アナウンサー。知ってる人は知ってるらしい瀬戸カトリーヌさん(僕は知らなかった)。本番モードで仕事をこなしていた。本番だから当たり前か・・・。テレビの向こう側ではすごい数の人が見ているだろうに、仕事として飄々とこなしてしまう人達。馴れとはおそろしい。

 それに対して、慣れてない一般の出演者。舞台監督の植木さんが気持ちをほぐす。

「皆さん、緊張するなと言っても無理だと思います。それなら、いっそ、その緊張を思いっ切り楽しんで下さい。」

なーんか、言うことが僕っぽいよなー。人間みんな一緒なんだ。

 本番当日とは言え、無理のないように、でも確実に、リハーサルを何度もやり、合間を縫って本番をこなす・・・。ン?やれるだけリハをやれば、リハ疲れで感覚も麻痺して上がるも上がらないもなくなるような。そして、そんな慣れない人達をノセルように「慣れてる」中谷アナウンサーや何ヶ月も当事者として準備をして来たスタッフのテンションも上がっていく。まさに会場がひとつになって・・・。

 四国フィルをバックに香川出身のバイオリニスト、川井育子さんの「ミッシング・フォレスト」は良かった。バイオリンを胡弓っぽい音の出し方で使って、リハから何度も何度も聞いたけど毎回良かったな。ラジオで遠い場所から聞いた事のある木琴・鉄琴ならぬ石琴、サヌカイト、それも生で聞けた。最近になって昔の宙吊りの仕掛けを復元したと話題になった「かけすじ」。今回は近々結婚するお茶子さんが宙を舞って2階席で待つ旦那さんの元へと飛んで行く設定。バックには瀬戸フィルが奏でる「瀬戸の花嫁」。合唱団も声を張り上げていた。こんぴらフネフネの踊りの会の人もがんばって・・・。

 ヒマだ、うどんツアーだと不謹慎なことをいいながら、ちゃんとこの金丸座の空気を吸い続けている3日間。観光ではこういう身の置き方は出来ない。おまけに我々のバラシは明日ということになっている。「祭りのあと」の風情まで味わえるわけだ。

 みなさん、ホントにお疲れ様。

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 この番組は生放送だったけど6月13日のBSで、ダイジェスト版的に再放送されるとのこと。僕がモバイル野郎だったら、仕事の一日目から、日記に書いて当日の分も宣伝したんだけどなー。