7月10日(土)

日高村

 午後4時、とんでもなく遠いところへ行くような気持ちで出かけた日高村。あまり知らないところへ初めて行く時は実際以上に遠く感じるものだ。しかし、僕は日高村に行ったことがないわけではない。でも、何故かすごい遠出の気分だった。

 ひとつには『村』という名前。そして、紙の町・伊野町を過ぎ、日高村に向かうときに渡る仁淀川にかかった幅の狭い鉄橋。2台の車がすれすれで行き違い、渡った先の道は細い上に、いきなりくねくねと曲がっている。あの鉄橋が「ようこそ田舎へ」と言っているような、そして、その先はとんでもない田舎のような・・・。今日行ったIさんの家は、山と田んぼにはさまれた道をずっとずっと行った、日高村の向こうの町との境に近いところにあった。日高村は「長い」村らしい。

*********

 I さんは僕の以前の仕事仲間Wさんの部下ということになる。Acrobat Readerをダウンロードしたいのだがそれがうまく行かない。「本の通りに」とは言え、一度はそういうことが分かっている人と一緒に、二度目は自力で、「リカバリー」までこなしている。それでもどうにもならないので、Wさんが僕につなげてくれたというわけだ。

 僕が触ったことがない「PCゲート」というセキュリティ関連のソフトとノートンアンチウィルス、似たタイプのソフトが二つ入っている。確認の意味でいくつかの試行錯誤をした上で、とにかくその二つの動きを止めることにした。問題はスンナリ解決。

 じゃあどちらがワルサをしているのか交互に生かしてみよう。原因は「PCゲート」。ネットを利用している時にしきりと「このサイトを今後見れるようにするかどうか」聞いて来るらしい。意味が分からないので安全を考えて『いいえ』を選ぶと、このソフトはそのサイトを見れないサイトとして記憶し、次からそのサイトが見れなくなる。そのしくみがちょっと見では分かりにくいのだ。スタートアップから除外して、通常は働かないようにした。

「ひとつに特化してパッと解決出来る専門家というより、行った先で状況からやり方を考える便利屋タイプの仕事だからね。それ程僕は大したことないんです。」

 時々するお祈りポーズのいい訳をしながら、それでも今日は仕事がキレイだったな。他のことも少しやった上で1時間くらいで終了した。さあ、元来た道を戻ろうか・・・。

**************

 と長い文を書いて日高村の遠さを強調して僕が伝えたかったこと。なんとみなさん、このI さんはここから高知市内を抜けて高知市の東のはじ、一宮(いっく)までの距離を毎日通勤しているのです!!朝6時半にはここを出るそうな。フエ〜〜。そして、彼女にはそういう悲壮感がない。脱帽 m(__)m