8月1日(日)
舞台人
高知はすごい雨らしい。台風よりもその後の豪雨の方がたいへんなようだ。ここ倉敷も雨が降っているがこれはフツウの雨。帰りも気になるけど、それは今日のことが済んでからのこと。ホールに入ってしまうともうここは別世界だ。
午後3時の開演に向けてリハーサルは逆順にやっていく。3部、2部、1部とやることでリハが終わる時には、本番の1部の体制になっている。舞台飾りもそうなら、バレリーナの衣装もそう。
高知での舞台ごとは日舞が圧倒的に多かったからバレエの舞台はどこか落ち着かない。一番気疲れするのは、ノウハウや独特の専門用語が分からないまま、分かっていて当たり前的に言葉が飛び交う時。コミュニケーションがうまく取れないと落ち着かないことはなはだしい。でも、それも最近は大分慣れて来た。
数こそ少ないが、他の県、他のホール、そのたびに違うスタッフの人たちと一緒に仕事をして感じるのは、舞台に関わる人にどこか共通する空気感。力仕事が多いからといって荒いわけではなく、逆に気遣いも細やかでコミュニケートもしやすい。舞台ごと、芸術・・もともと人の心に関わることを表現するための方法として照明、音響、道具などがあるわけだから、それに関わる人たちは繊細な人が多いのだろう。そして、その表現を実現するために難しいノウハウや力仕事が後からついてきたわけで、元はみな超がつくくらい何かに真剣な人のように思う。だからと言って雰囲気が重いわけでもなく、べたべたに仲良しっこでもなし。それがどこに行っても感じられるようになってから、僕も必要以上にハラハラしなくなった。
とかなんとか言ってる内に舞台も終盤。(ムリヤリオワラセテマス。)近くの街の別のホールに入っていた人たちが撤収の応援にやって来た。以前、あったことがある人もいれぱ今日が始めての人も。それがいきなりそのまま会話が出来て作業もスムースに進む。撤収はアッと言う間に終わってしまった。この感じいいなー。
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ジャーン、ここに来て浮上するのがザ・台風!!高速は止まってるし、下の道も通行止めとのこと。愛媛の「アステム」さんの倉庫にいく用事があるから、そのまま寒風山を越えるという手があるのだが、高知はあちらこちらで通行が規制されているらしい。無事に帰れるんだろうか・・・。