8月8日(日)

夜須・バレエ発表会にて

 早起きするにはしたんだけど、なんかパタパタでしたー。ヨサコイ祭り目当て?夏休みもたけなわ?なのか、泊り客が一杯。朝食バイキングの部屋は人・人・人・・。宵っ張りで朝に弱いはずの龍氏君に遅れを取ってしまいました。そうそう、朝の光で起きようと開けておいた窓からは緑の山が見えていました。

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 さてさて、バレエの発表会。

 きのうのリハからやたらと人怖じしない、よく話しかけてくる・・・その内、いたずらまでしかけて来るバレリーナがいたっけ。小学6年だといっていた。舞台に飾るビックリ箱や鉛筆立ての道具にもどんどん触るし、一人ずばぬけて、誰にでも話しかけ我々にはちょっかいを出してくる。冗談は冗談なんだけど、こぶしで挑みかかってきたり足で蹴るみたいなことまでして。普段はこういうのは龍氏君専門で、大人の雰囲気の僕にはあまり来ない。僕も意識的にそういうオーラを出しているし・・。しかし、この子は少し違った。

 その子が今日は妙に静か。やはり、本番当日は緊張してるのかな?かわいいとこあるじゃないか。

 本番の時に一度だけ、袖裏の真っ暗な空間に控えて座っている僕のところへやって来た。顔と顔がくっつくくらい近寄って来て、目を大きく見開く。

「だあれ?」

「誰やと思う?」

彼女は僕のお腹を2回ほど、こぶしで叩いて言った。

「ああ、ブタっ鼻のお兄さんか・・」

 ちょっと待てよオイ。お兄さんは許す。許すどころかタイヘンよろしい。ターイヘン!よろしい!しかし、ブタっ鼻とはなんだ。ブタっ鼻とは!直しようもないだろうが!でも、そこは押さえて大人なボク(^.^)・・

「そんなこと言いよらんと、舞台に集中せんといかんで。」

すると、そのバレリーナはやけに静かな口調で言った。

「舞台のこと考えてるより、ふざけてる方が気持ちが落ち着くのヨ・・」

ウーン、小学6年のガキがやけに大人に見えた一瞬・・・

その直後、袖裏で子供たちの世話をしているお母さんスタッフに促され舞台に飛んで行った彼女。後姿が子供らしくて元気があったから、「お兄さん」は君の非礼を許してあげるよ。『お兄さん』はネ・・(^.^)