8月15日(日)

RIGO・・

 午前11時。図書館へ行こうとしているところへ昨日の澤田さんから電話が入った。

「昨日はぼかぁ随分酔うちょったろう?」

「うん、でもそれは『お互いに』やね」

「昨日言いよった友達が20分ばあしたら来るがやけんど、出てこんかえ?」

 澤田さんはこの日記でも何度か紹介している53歳くらいからギターやピアノを習い始めてる人。初めてお宅に行った時に同じタイプの人間の空気感を感じて、仕事の後に酒をすすめられても遠慮なしに飲んでいる。そして、その度に出て来るのがこの「友達」のこと。プロでジャズピアノを弾いていた。ギターも弾く。その友達が、50を過ぎて今更ピアノとかやってできるだろうかと言う澤田さんに、そんなことは全然問題ないと言い切り、ピアノタイプのキーボードを買う手助けさえしてくれたという。そして、今もなにかと澤田さんの音楽のアドバイスをしている様子。

 それはすごいことだ。どんな世界でもほんとにすごい人は分け隔てがない。ずぶの素人を決して馬鹿にしない。どんな人だろう。そんな人と僕が会うというのはないだろうな・・・。そう思っていたのだが、そんなナイーブな感じとは縁のない澤田さん(スミマセーン)、もしかしたら僕とその友達を会わそうと、それぞれを呼んでくれたのかも知れない。

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 その方の名前は森山さん。澤田さんが僕のことを紹介するのに、僕のホームページの話をちらりとしたものだから、いきなりそのページを見て僕の歌のページを見、そのあとすぐにその歌のコードをひいて、歌えという。「どうぞ」って感じ。そう言われても・・・の僕に押し付けるでもなく今度はブルースコードの循環を教えてくれ、おっかなびっくりの僕のギターに合わせてアドリブでピラピラポロピレ、ズジャッチャとギターを弾く。教えたとかいうのではなく、「セッションをしたんだ」と表現してくれる。

 澤田さんがピアノを弾いてくれというと惜しみなく弾くし、それがどれもさりげなくて自然な感じ。

 二人の友達関係は見ていて面白い。澤田さんがやんちゃな体育会系の若者で、森山さんは冷静な芸術家という感じだろうか。一見正反対に見える二人がけなしあって笑い、まじめに議論してはまたけなして笑う。

 「こいつはね、ひどいんですよ。パソコンの質問で電話をしてきておいて、そのうち分からなくなると『こんな、パソコンらあいうもんを触る人間の気がしれん』とかいって怒り出すんですから。」

 静かに笑いながら確実に指摘する。これは3回も言ってたから、森山さんが澤田さんを説明する時の一番の分かりやすい説明なんだろうな(^.^)

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 さてさて、この森山さんもホームページを出しています。帰ってから見てみて驚いた。ハイセンス・・。去年行ってた伊野町の「紙の博物館」や「ギャラリーコパ」のパンフは森山さんのデザインだったんだ。みなさんも見てみて下さい。またまた新しい出会いです。


森山さんのページ⇒ http://www.h4.dion.ne.jp/~rigo/