10月20日(水)

台風と電話

 まった台風だー(-_-;)

 午前一件目の看護協会さんは、職員さんを家に帰すとのことで来週になった。

 12時過ぎ、急に雨風が強くなって来た。1時には土佐市高岡へネットの設定に行く。こんな天候の時に初めての家を特定するのは至難のわざ。近くまで行ってそこらを軽く歩いて表札などで行き着こうなど、とんでもない。そういうのはもう体験済み、ズブ濡れになる。

 ネットで大体の位置を確かめ、細かいところは地図帳で調べ、現場に近づいたらそのページがすぐに開けれるようにして・・・。そうこうしている内に気がつけば12時半になろうとしていた。

 イカン!これは遅刻だぞ。電話をする。話し中。朝にも一度電話したのだが、その時も話し中だった。ハハーン・・、又あれだな?ISDNからADSLに変更して、電話線はまだISDNのモデムを経由している。電話は使えない。以前の時も台風がからんでいた。

 この台風の中、電話が使えないのはまずい。なにかあったら大ごとじゃないか。それに遅刻の連絡もとれないし、とにかくいかなくちゃ。

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 運転しながら僕の基準はパッと変った。遅刻は仕方ない。とに角無事に行き着こう。だって、前が見えんのだもん(^^ゞ

 場所を特定する入念な作業には勘違いがあって、台風の一番ひどい時間に土佐市を右往左往し、お客様の家に着いたのは2時過ぎだった。家には70くらいのお父さんがいるだけ。電話は思ったとおりの状況だった。

 パソコンのそばにはADSLのモデムやプロバイダの説明書などが一通り置いてあったのだが、一部足りないものがある。困ったなー。営業に電話する。二人で困る。お父さんに聞いてもとても分りそうにないし・・。家の外の雨や風の音がさらに困った感をあおる。

 ふと、振り向くと、ADSLの申込をしたご本人が立っていた。ビックリ!台風がひどいので仕事先が途中で閉めることになったとのこと。

 台風に翻弄され、台風に助けられた。

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 3時過ぎ、作業が済んで家を出ると、なーにこれ、すっかり静かになっている。このお宅は仁淀川の堤防沿いにある。堤防の土手に上がると仁淀川は茶色い濁流がゴーゴーと流れる大河に変身していた。国土交通省の車が止まっていて、職員の人がその川の様子を写真に収めている。今回のコレはすごいわ・・・。

 帰り道、車の窓から時々見える民家の柿の木・・。今年は柿のなりどしらしくたわわについている。あの雨風でもおちないんだなー。

 台風の後の灰色の町並みにあざやかな朱色が一際、浮き立っていた。