11月6日(土)

常盤コーポにて・・

 二葉町は常盤コーポの設計事務所さん。今日こそ解決しなくては。ここを最初に訪れたのはネット設定の仕事で9月の終わりのこと。その時、ネットにつながった途端ウィルスにやられ、その場で対処はしたのだが、パソコンの反応が異常に遅くなった。特にマウスが思うように動かない。仕事をしている様子を見ていると、アシスタントのお嬢さんがすごい速さでマウスを動かして、キャドソフトを使っている。これは致命的だ。これまでの何回かの訪問で分ったのだが、最初の時に僕が対処したのは再起動を繰り返すタイプのもので、それとは別に他のものも入っているようだ。

 朝9時半から始めて、ウイルス退治は午後3時過ぎまでかかった。今僕の手元にはA4の紙3枚にその時の作業記録がびっしりと残っている。なにしろパソコンの動きが遅いのでやたらと待ち時間が多く、記録を残すのに何の不自由もなかった。

 このパソコンは前ウィルスバスターを入れるとネットにつながらないということがあったので、今日は昨日ダウンロードしたノートンの1ヶ月試用版をインストールして検索をかけた。時間のかかること、2時間半もかかった。これこそ、ウィルスによる「パフォーマンスの低下」ってやつだ。そして・・

 驚くなかれ、12個の感染ファイルと67個のリスクファイルという結果。削除しても36個のリスクファイルが残った。これをひとつひとつやるのは大変なので、見当をつけて、インターネットの一時ファイルとTEMPファイルを削除する。ここでこちらのアシスタントのお嬢さんにマウスの動きを確かめてもらうと、前のように動くようになっていた。

 ヨシ、望みは出て来た。次は前うまくいかなかったウィルスバスターを試してみよう。ノートンさんは「お世話になりました」ということで削除する。

 なんと!!ウィスルバスターのインストールを始めた途端ウィルスを検知した。何じゃこりゃー。しばらくして、もうひとつ。その後は何事もなく、インストールでき、ウィルス検索も40分で済んだ。もうウィルスは存在しないとの結果だ。ちゃんとネットにもつながった。

 フウーーーーーーーーーーーーーーーーー!!

 さてさて、次は・・・。「こちらのように仕事で大切なソフトを動かしているパソコンをネットにさらすのは怖い」という僕の意見を聞き入れて、社長さんは「前からあったWin98のパソコンをXPにしてブロードバンドルーターを介してLANでつなげる」という仕事を下さった。ネットはこちらのパソコンを専用にする。前回の訪問はこれが主な仕事。その時ファイルの共有が出来なかった。

 AとBというパソコンがルーターでつながっていて、AからはBが見えない。BからはAが見えるが、実際に中身を見ようとするとエラーメッセージが出て拒絶される。ファイルとプリンターの共有処理や、それにまつわるファイヤウォールの設定は間違いない。NTSFのセキュリティーの問題なのかも知れないが、6時過ぎまで格闘して時間と脳みその余裕がなくなった。

 「また調べておきます。」

 向こうの部屋で僕の格闘ぶりを垣間見ていた社長さんはそれをわかってくれた。

 「取り合えず、マウスがちゃんと動くようになったのなら今は困らないから・・」

 とに角、ウィスルの方は今日で解決だ。

 なにもなければ、30分で済む仕事が、ひっかかると1ヶ月もひっぱる。「一瞬」と「永遠」の関係・・・。