11月16日(火)

フル稼働

 琴が浜のある芸西村へと朝7:30に家を出た。8:30にはあちらへ着いて昨日作ったレストランのメニューを渡したい。

 ところがところが、かなりの通勤ラッシュ。自由人になってからこういうのは久しぶりだ。そう言えばそうだったよなー。仕事開始の8時半、9時をめざして高知市内は7時半を過ぎた頃から結構車が込む。

 結局、芸西村に着いたのは9時になってしまった。メニューを渡して任務完了、5分で済んだ。

 これで今回はひと段落かな?・・

 あまりにも短時間の芸西村滞在。今日はひたすら海辺の道を車で走り続ける日になった。久しぶりの上天気で、海は深い青とコバルトグリーンに輝いていた。

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 午後4時からは短大の授業。医療秘書総論。

 前回、生徒のみんなに書いてもらった接遇の教育ビデオを見てのメモ書き。その中の感想に「患者さんにいい対応をするには自分にも余裕がないといけない。」と言うのがあった。これは僕も大賛成。仕事として、どんな時でもいい接遇をするというのも立派だけど、やはり「心から」が付くにはこちらの普段の心のあり方も大きくかかわってくる。そのためにはどうする?たどっていくと、「自分を好きになろう、自分も大切にしよう」になっていくのだが、これは生徒とか先生とかの立場を超えて共通の課題だな。

 今日の授業のメインは「組織」について・・。教科書にはものものしくいかにも学問らしい説明があるのだが、今年の僕はそこいらを自信を持って無視する。

「組織ってなんだろうねー」

「病院の組織ってのはあらかたこんな感じだヨー」

「組織の運営ってのは君たちの話じゃないからこれは無視ー。組織に入ったらどうするか、僕の考えを伝えまーす。」

「組織での仕事の仕方ー」

 具体的な用意はしていないが、話したいことをある程度決めておくと現場で考えがまとまって、自由に過去の体験から例を選んで話している僕がいる。なんか、去年までと違うぞ。去年まではとことん準備して、それでも不十分感とドキドキ感で授業に向かい、どたん場て何とかなっていた。

 結局現場でしかなんとかならないのなら、準備しないほうがまし?ちょっと違うか・・(^^ゞ

 授業が終わると帰り際に「余裕」の感想を書いてくれた子が「先生、ありがとうございます」と僕に声をかけていった。僕は思うままに、その感想を取り上げただけなのだが、その思いがけない反応が嬉しかった。

 いいえ、こちらこそありがとう。お疲れ様ー。