2005年3月8日(火)
南ヶ丘にて
春野町南が丘。
高知市を南方向に向かい、鷲尾山のトンネルを抜けたすぐのところにあるニュータウン。この少し向こうには2月23日の日記に書いた芳原地区がある。僕たちのネット設定の仕事は、去年の7月、見習いを兼ねた初仕事で、この南が丘から始まった。春野町というよりは高知市の郊外にあるベッドタウンという印象を持っていたが、芳原で出会った「須磨やっこ」さんの話で、もうひとつの印象も加わった。
高知市周辺には「市街化調整区域」というものがあり、新しく家を建てたりするのにもかなり厳しい制限がある。というか、ほとんどダメみたい。芳原地区はその市街化調整区域に当たり、古いものがたくさん残っている。そして、この南ヶ丘ニュータウンはその区域から外れているために、こんなに近いところでも違った風情の新しい町があるというわけだ。なるほど・・。
今日伺ったOさんは、ネット設定がきっかけで時々質問の電話をくださるようになった方。一度はメールの設定をいじっている内におかしくなったということで僕を呼んで下さったこともある。今回は「画面の右下の方にしきりといろいろなメッセージが出て来て困る」「一度、ホームページの見方などを詳しく習って、インターネットで買い物が出来るようになりたい」というようなこと。ところどころで要求されるIDやパスワードの入力もプロバイダのものを入れたものやらyahooのものを入れたものやら、はたまたメールのパスワードを入れたものやら、「ミョーに分からん」。
ネットの利用法に関しては体系だった教え方というものはそれ程用意してないが、これまでの電話での質問や会話で、Oさんがどこらでひっかかっているかは思うところがある。質問を聞きながら・・、Oさん自身気が付いてないが実は大事なことも入れながら・・・、実際にネットで買い物をする直前のところまで入力して説明した。Oさんはお孫さんのためにヘラクレスオオカブトという大きなカブトムシを買いたくて質問の電話をくれたことがあるから、それがそのまま実例として使える。
Yahooから検索したからといってそのお店がYAHOOの中のお店とは限らない。そういう時はYAHOOのIDとかパスワードは気にしないで、その店の購入方法に従えばいいんですよ。
ネットの世界は広く開放された世界で、プロバイダというのはその世界に入るドアのようなもの。その会員としてのサービスを利用するときにIDやパスワードが必要になるけど、見るだけならホントに自由なもの。それが証拠にOさんはOCNの会員だけどYAHOOも自由に見れてるでしょ?
メールのパスワードを要求してくるようなところはありませんからネ。そこからセキュリティーのことへと話がすすむ。
ウィルス対策のソフトのこと、ネットの利用の仕方、そこへメールソフトの便利な使い方なども追加質問が出たりして、あっという間の3時間。充実していたなー。
Oさんも「ミョーに分からん」ことが分かって、表情が晴れ晴れしている。
「これで、自分で買い物も出来ると思います。また分からんことがあったら宮城さんに電話するき、よろしくお願いします。」
「ハイ、また何かお役に立てるようなことがあったらこちらこそよろしくお願いします。」
お互いに手応えあり!
春野町、南ヶ丘。暖かい陽射しに包まれた町・・。