2005年3月19日(土)
ピカイチ!!
午前10時、久しぶりに入ったネット設定、万々、Mさん宅。設定依頼書を見る限り楽勝ものだった。だが・・・
新築のお家、8部屋それぞれにLANの取り口が用意されている。前ならそれだけでびびっていたのだが、LANケーブルを差し込む取り口までのことがちゃんと済んでいれば、普通のパソコン一台きりの設定と何も変わりはしない。
「どれどれ、まあとに角やってみましょうか。」
つながっていなかった(-_-;)
それから始まったストラッグル3時間。
すぐ近くの部屋から長目のケーブルで今のパソコンにつないでみる。→バツ
次はパソコンの調子を疑って、自分のノートを持って来てやってみる。→バツ
こういう時は、つながらない原因の可能性をつぶしていく。自分に分かることから分からないことに向かって順番に・・。
僕の作業の様子を見てお客様のMさんが言う。
「血液型、A型でしょう?理詰めでとことんやるんですね。」
次はルーターだ。階段下にある配電板のある狭いスペースに延長コードで電気をひいてもらい、自分のノートを持ち込んでルーターへ直に設定する。
・・・
・・・・・・・・・・・・
つながった!!ということは、配線ってことか。どうもルーターからのケーブルの差込口が違っているらしい。これはどの業者が差し込んだんだろう。しかも他の差込口はみんなふさがっている。建築がらみの配線はわからないからなあ。
作業の合間のMさんとの会話で、配線業者さんはなかなか来てもらえそうにないように聞いている。
Mさんに電話で連絡を取ってもらって後は僕が話すことに。
「うちはテスターで導通テストもやってますから、間違いありません。そこに説明書も置いて来てますから・・。」
えらく冷たいじゃないか。その説明書は先に見たが僕にはさっぱり分からない。だから聞いてるんだ。普通お客さんが困ってたらそれがたとえ間違ってのことでも飛んで行くのが我々のような仕事の姿勢じゃないのか?
それで、分かった今回の事情。この配線業者さんは設定の人間と一緒に接続に問題がないかテストをするつもりだったのだが、先に来たビッグローブの設定担当はそのことを聞いてにべもなくこう言って帰ってしまった。
「こういう(配線確認が済んでない)状況ではうちはやりません。それに後でまた呼んでもらってもそのたびにお金がいりますから。」
後から来た配線業者さんは7時間あまりも時間をかけて導通テストとパソコンの設定を試みたが、パソコンの方はチンプンカンプン。
そういう事情の仕事が後日、別ルートから僕に回ってきたというわけだ。そんなことは一言も聞いてないまま・・。楽勝じゃないゾ(-_-;) こちとら、シロートに一番近いプロなんだから・・。
こうなれば僕がやるしかないのか。理屈で考えよう、理屈で。
LANと電話の集中管理システムのような配電板にささったケーブルを一本抜いてはそこにルーターからのケーブルを挿して見る。そして、ダメなら元に戻す。
何工程目かでつながった。しかし、これで本当にいいのかはもちろん分からない。
「とりあえず、つながりましたけど、僕はこちらのプロではありませんからやはり、業者さんにまた見てもらって頂けますか?」
Mさんは配線業者への相談は遠慮気味。今度はそのシステムの製造元へ電話してくれた。天下の松下へ。
電話に出たおじさんの説明は分かりやすい上に、それなりに丁寧だった。先のことがあるから僕も嬉しい。電話が済んで電話の受話器に向かってつい叫ぶ。
「あんたはエライ!!すごい分かりやすかった。これがプロってもんだ。」
「それがスンナリ分かるあなたもスゴイですよ。」
Mさんが言ってくれた。僕の捕らえ方は正解だった。
「何人も人が来てくれたけど、あなたがピカイチでした!!すごかったです。」
自分が来てつながらないのは許せない。それだけのこと。
内容的にはやはり「実力は中の上」「シロートにもっとも近いプロ」なのだ・・。
でもせっかく言ってもらったから今日はそのままその言葉もらっておきます。
僕はピカイチ!!!