2005年5月22日(日)
雨の芳原
昨日、Sさんから電話がかかって来た。
ネットの設定事で出会ったSさんはその後、僕のホームページを見てメールをくれるようになった。
Sさんのメールには自然に囲まれた芳原の、朝の空気や、小川のせせらぎの音、風の匂いや、夜の深い静けさが一緒について来る。
電話をもらって名乗られた時、一瞬その電話がSさんからだとは分からなかった。Sさんはメールと一緒にネット上の人になっていて、ネット外での連絡がそのSさんと直接つながらなかった。今回はウィルス対策ソフトのことで僕を呼んで下さる。
雨の芳原・・
雨の日には雨の日の・・
きっと、晴れの日には晴れの日の・・
昨日の憂いや、まだ来ぬ明日の心配で今現在を生きることを忘れがちな町中の生活。
その町中の住人たる僕の前で、雨にたたずむ芳原は、何を言うでもなく、ただそこに・・、ただそこに在った。
重くもなければ、軽いでもなく、ただそこに在る。
ただ・・
そこに・・・
雨の芳原・・
僕の中で、時の流れがゆるやかになった。