2006年2月4日(土)

sndvol.exe

 昨日のS氏に続いて、今日も建築市場2件。やはり、具体的な物件があると利用も出てくるか・・。大分感じもつかめて来たし、あまりプレッシャーじゃない。同じネタで出来る仕事は、一回きりの読めない仕事を支えるためにあった方がいい。

 この2件はどちらも午後だから、午前中にもう一度復習して準備しておくか。

 そこに電話がかかって来た。1月にお会いした高岡のSさんから。

「最近、パソコンの動きがすごく遅くて、全く動かなくなったり、立ち上がりもすごく遅いですし、一度見てもらえませんか?」

 トラブル系はそれこそそれぞれが違っていて、上に書いた「一回きり」ものにあたる。話を聞いてから日が空くと頭の中で準備し過ぎてしんどくなるのでパッと動いた方がいい。最近はそれなりの手順、基準を用意しているからとに角見てみよう。

「11時くらいにお伺いするのでよろしかったら、今日でも行けますけど・・。」

*************

 症状からすると大手なら即リカバリーを持ち出すようなもの。なんとかリカバリーせずにと考える。

 僕が簡単にリカバリーを口に出さないのはふたつの理由から。

 中に入っているデータを一旦外部に保管する時、間違えると大事なデータの保管が抜かりかねない。だから、データのバックアップはお客様ご本人がするにこしたことはないのだが、今度はお客様の理解度によってなにかが抜ける危険性。結果的にお客様との共同作業になるのだが、それでも抜けの危険性は残る。そして、購入時からこの方、年月をかけてお客様が作り上げて来た環境はいっしょくたに消え去り、パソコンは購入時の状態に戻る。

 もうひとつはリカバリーそのものに、「トラブルの原因は分からないけど、購入時の状態に戻せば取り合えずサラになる」という安直性があること。

 かくして、できるならばリカバリーせずにパソコンの調子をよくしたいとの思いになる。

 今回はパソコンの動きが極端に遅いので、タスクマネージャーを観察すると「プロセス」の中に普段あまり気付かない「sndvol.exe」というものがいくつもあって、それがパソコンの動きを奪っている様子。

 その場で、ネットで調べてみると、このファイルが壊れていると音量のアイコンが画面右下のところに出なかったりするとのこと。WidowsのCDからそれをシステムフォルダに上書きで入れてあげればいいとある。症状は違うけど、これ使えるな!!

 これによってパソコンの動きの変わったことには驚いた。画面の真ん中にはボリューム調整のバーが出て、それが消えない、動かないで邪魔だったのだが、再起動をかける時に閉じても閉じても下から同じものが出て来る。つまり、ひとつに見えたボリューム調整バーはタスクマネージャーにあった「sndvol.exe」の数だけ開いていてパソコンの動きを奪っていたわけだ。

 再起動すると音量アイコンは正規の場所に表示され、パソコンの動きはとても早くなった。インターネットの表示など、ヒカリと思えないほど遅くなっていたのだ。Sさんも驚いている様子。

 まだ、起動に3分ほどかかるという症状は残っているのだが、先ほどまではこれも倍くらいかかっていた。

 致命的な症状は治ったので今日はここまで。

「こうなった原因はまだ残っているかも知れないので、中のデータをDVDなどに焼いて残すようなことは始めておいてくれますか?また、同じような症状が出たり、他の不具合が出るようならさすがに一度リカバリーした方がいいかも知れませんので・・。」

 トラブルは強制終了した時などに偶然で起きる場合と(言わばケガ・・)、潜在的な別の原因から(言わば生活習慣病的・・)出て来る場合がある。

 終わったのは12時過ぎ。さあ、元から予定だった建築市場の1件目に行かなくちゃ。

 明日もトラブル系の約束が2件ある。

 お客様の負担が少ないように、手応えのある仕事になるように。

 いやいや、今は次に遅れないように、それが先決だ(^.^)