2006年2月25日(土)

すごい再会

 今日の舞台ごとは日本舞踊、美穂川流。

 グリーンホールに着くなり思い切りすごい再会。

 「あの、楽屋はどちらに行ったらいいんでしょう?」

 僕の道具仲間に質問している人がいる。

 少し鼻にかかったその声。田舎の人のいいおばちゃんがちょっとおじたような、遠慮勝ちな話し方だけど、伝えたいことはハッキリ伝わるというその物腰・・。

 楽屋への階段に向かうその人に、僕は「違って元々」の気持ちで声をかけた。大きな声で・・。

 「後藤さん?」

 「そうです・・」

 えっ、どうしたんだろうというような表情。

 「お久しぶりです。宮城です。」

 元、森木会計事務所の後藤さん。僕が前いた会社の経理指導の担当をしてくれてた人。僕より少し上の世代のお姉さん。

 毎日毎日朝の8時には会社に出、夜10時過ぎまで仕事をして、その行き帰りはランニングというハードな日々を過ごしていた時があった。仕事自体がお金がからむハードさで精神的ストレスがきつく、肉体的にもっといじめたらそれくらいなんでもなくなるだろうという、僕独特の少々ねじれたバランス感覚。それが10年くらい続いただろうか・・。

 その頃「過労死」という言葉が世間に出始めた頃で、後藤さんは僕のことをとても心配してくれた。

 「過労死で死ぬいうたらあんたみたいな人が死ぬがゾネ。普段元気一杯みたいな人がある日コロッて逝ってしもうたりするがやき・・。」

 僕の母が死に、僕も少々我に帰り、一体自分はなにをしているのやら、ここで人生のひと休憩を取った方がいいと思って退職を決めた。

 その時、僕のこれからを心配してくれ一度一緒に食事に誘ってくれ、いろんな話を聞いてくれて、僕の話に涙を流してくれた人、それがこの後藤さん。

 それからも時々思い出して思っていた。

 「どうしてるかなぁ。もう会うこともないんだろうか・・。」

 それがよりによってこの舞台ごとの世界でこうして再会するとは・・。

 最後に会った頃には後藤さんも体の調子が悪そうで「私ももう年やき・・」みたいな発言が多かった。後藤さんも定年間際だったのだ。だから僕の中の後藤さんは想像の中でとても年を取っていた。でも実際は・・。嬉しいことに今の方が元気で若く見える。

 「私も時々あなたのことを思い出してはどうしゆうろう思いよったがよ。けんど肥えたネェー。こうして、声を聞いて話をしたら確かにあんたやけんど、一目では誰か分からんかったゾネ。」

 エーン!!その一言がなければ美しい再会なのに(-_-;) 太った僕が悪いんだけど・・。

 僕も昔は身長が185あって体重は60kg。それが走らなくなってから今は身長が165、体重は・・知らん。

 ようし、やせてやるっ!!<(`^´)>

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 しかし、美穂川流の舞台にはこれまでも何度も関わっているのだが・・。

 そこらも又聞ける機会もあるだろう。

 次の美穂川はいつなんだろう。その時に道具で呼ばれるかどうかの問題もあるな。

 まぁ、でもとに角ヨカッタヨカッタ。