2006年3月5日(日)

仁淀川町

 怖エェ〜!!

 今日の3件目の設定仕事は昨日急に降って湧いた仁淀川町。

 佐川に行くだけでも遠いと思うのに、その佐川を横目に見ながら越知を超え、その先の仁淀川町。観光バスなどがトイレ休憩などで停まるのが越知町のけんぴ製造所の辺りだから、そのもっと向こうということはやっぱり遠い!

 今日の土佐市と朝倉西町の設定は、事前連絡で調整して連続でやらせて頂き、1時過ぎには身を空けた。

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 さぁ、後は仁淀川町。電話連絡するとお客様のIさんの道案内に「ひょうたん桜」という言葉が出て来る。「ひょうたん桜」と言えば、春先の開花時期に村が出しているホームページからその映像が見れるようになっていて、僕がインターネットを始めた10年くらい前に最初に楽しませてもらったものだ。その頃は仁淀川町は町村合併前の「村」だった。

 しかし、遠出を意識した割には仁淀川町はそう遠いところではなかった。今は道がいい。佐川までは慣れてるし、その少し先なわけだし、僕は長崎まで何度か車で帰ったりもしてるから、身構えた割には近かった。

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 問題は、幹線から離れての山道。

 狭い!!ぐねぐねと曲がる急な坂道をただただ登るしかない。対向車が来たらどうするか考えながら、要所要所の少し広めな場所を確認しながら上って行く。Iさんが言っていた茶畑の扇風機みたいな装置を探すが全然行き当たらず、とうとう山頂に近い「ひょうたん桜」を過ぎ、舗装のない『保安林』の標識のある山道まで入って行ってしまった。車を回せそうなところを30mくらい過ぎたところでさすがにこの道は違うと判断し、Iさんに電話。

 やっぱり道を間違えている。ふもとの分岐点で左じゃなくて右に曲がらないといけなかったのだ。よくぞ、この山中で携帯が届いてくれた。

 さあ、これから、左は崖、右は山の斜面という狭い道をバックで30m下がらないといけない。左は80cmくらい開いているのは分かっているのに、車は右へ右へ寄ってしまい、ころがっている岩や土にタイヤが乗り上げたり滑ったり・・。

 怖エェ!

 何とかなった。

 今のバックに比べれば、前向きに今来た道を戻るのはなんでもない。

 ふもとに下りるとIさんが迎えに来てくれていた。Iさんの車の先導のもと、山の反対側のやはり先ほどと同じような道を登る。

 こっちだってすげえじゃん。

 でもあのバックに比べればこれもなんでもない。

 もちろん、ネットの設定もなんでもなかった。

 あのバックに比べれば、大変なことなんてなんにもないや!!

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 Iさんはとても気のいい同世代の男性で、はるばるここまでやって来た僕にねぎらいの言葉やら、気遣いをしてくれて、僕の大変な思いはみないいエピソードとなった。

 ここいらは高所恐怖症の人はとても住めないな。そうじゃない僕でも運転しながら下を見下ろすと吸い込まれそうな怖さがあった。

 いい体験だった。

 きっとこれから先、この経験はたびたび僕の口から発せられそうな気がする(^.^)。