2006年4月10日(月)

ギリギリ君とイナオリ君

 4月、短大の授業始めの日は毎回雨のような気がする。もともと複数の人前で話をすることはとても苦手。雨が、その落ち着かない気持ちを募らせるのか鎮めてくれるのか・・。

 準備はなんとかなった。去年、おととしの日記を読み返して「先生モード」の感覚を呼び戻し、「医療文書実務」という名の授業どうあるべきかを最初から考えなおす。言葉を最小単位に分解し、「医療」「文書」「実務」、はたまた「医療文書」「実務」・・。それぞれの意味をネットで調べ、自分の思いをメモに書き出し・・。

 なんか、これまでの僕の授業のやり方はどこか的外れじゃないかという思い・・。医事出身の事務長経験者が先生としてふさわしいんじゃないか?この授業を受けて生徒たちにはどんなメリットがあるのか、学校はこの授業をどんな位置づけで用意しているのか・・。根本から考える必要を感じる。そこさえ自分の中でしっくり行けば、後は実習中心の授業だからなんとかなるとは思うのだがその根本が・・・。

 まっ今頃そんなこと言ってもしょうがない。前は「医療秘書総論」という半年の授業の後に「医療文書実務」という流れだったので、それなりに辻褄が合っていた。今回は前期後期の順が逆なので、今日は「抜粋医療秘書総論」をやって、来週から「医療文書実務」という名のパソコン教室にしよう。

 授業は8時40分から10時10分まで。昨日まで僕は授業は10時20分からだと思っていた。このオトボケぶりは僕のいいところ(^.^)

 あまり目が覚めていない時間に始まって、10時過ぎには終わっているというのは、これは僕には合っている(^.^)。これが、午後3時始まりなんてことになると、朝からその時間まで落ち着かないんだよぁ。

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 今日は8時くらいには学校に行った。非常勤講師の控え室にあるシラバスで、今回の子供たちが受けるほかの講義を見て全体像をつかみ、そこから自分の授業の位置づけを見る。

 次は是非とも授業の手伝いをして下さるH田先生に前もって会い、先に書いた自分の中でしっくり行かない部分など話をして意見なども聞きたい。

 カウンセリングしてもらわなくちゃ。

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 H田先生には、お陰さまで今期の「医療文書実務」はなんとかなるのでは・・という気持ちにさせて頂いた。

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 こんな影の葛藤とは別に、ミヤギ君は一旦授業を始めると元気でおしゃべり。

 人と話す時、彼はほとんど聞き役に回り、自分のことを話しすぎると自分でも気持ち悪くなる。

 でも、授業では自己紹介でいらぬことまでペラペラとしゃべり思い切り自分を出す。「1対多」の関係でコミュニケート出来るためには、どちらかが自分をさらけ出さないと言葉が通じなくなる。この場合そのきっかけ作りは先生だろう。

 もっと上手なやり方もあるんだろうけど、僕は不器用だからこんなやり方しか出来ない。

 かくして、結構考え込む宮城氏と人前で明るいミヤギ君のギャップが出来る。アハハ・・

 ギリギリまで考え、現場に行くとイナオルしかない、「ギリギリ君」と「イナオリ君」は僕の古い友人たちだ。