2006年4月19日(水)
今日は降りそうで降らない、降らなそうで霧雨程度のものは時々落ちてくる、そんなビミョーな天気が一日中続いた日。
行く先が市内ばかりで、車よりバイクの方が便利そうだったので移動はバイク。よくぞ天気が持ってくれた。
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1件目、福井のY田さんは初老の紳士。最近パソコンをやり始めて今は近くのパソコン教室に通っている。せっかくパソコンの設定の人が来たからと、オプションのプリンターの設定も頼まれた。年齢は関係ない、この何かを始めた頃の楽しいような不安なような初々しさ。この感じ、忘れちゃいけないと思わせて下さった。ありがとうございます。
2件目は朝倉のT中さん。この方は上のY田さんと同年輩の奥様なのだが、逆にパソコンは難しいと言いながら、かなり触っている感じのする方。
OSはWindows2000Pro。メーカー製のものには使いもしないのに要らないソフトが一杯入っていて良くないとか、コンパックの時には音が良かったので、次のソニーのバイオにも期待していたら音が良くなかったとか、どこか、僕があちこちで言っているようなことが、さらりと口から出てくる。
しかも、それが、「私はパソコンが分からなくて」という謙虚な感じを損なわないまま、自然に出て来るのだ。きっと、まっすぐ言葉そのままに思っているから自然に聞こえるのだろう。おそるべし。
3件目は鴨部の高知大学1回生のI 関君。高知大学の裏門方向の大学からは少し離れたところ。川沿いに学生用のアパートや下宿などが点在しているこの辺の様子は昔の風情をまだ残していた。
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さぁて、4件目は、通常の設定とは違う紹介でのネット接続トラブルもの。懐かしい北本町はヤングプラザの2階にある雑貨屋風のお店。隣にはジャズ喫茶のアルテックがある。
光プレミアムにしてから逆にパソコンが遅くなったような。メールも届かないし・・。
ここで、またまた何十年来の再会。奥さんと若いパソコンのことが分かる女性とがいらっしゃる部屋で作業をしているところへ一人の男性が・・。ン・・?
あれれ、この人、僕は知ってるぞ。きっとあの人だ・・。
「サックス吹いてましたよね?」
「ええ・・」
その人は井上省三さんと言って、10年と少し前に、ある友人のところで会い、何度か会話を交わしたことのある人。ジャズのサックスプレイヤーで、2年くらい前に市民図書館でこの方のCDを見つけ、僕の方は以前の記憶と一緒にそのCDの印象もあってこの方のことをしっかり覚えていた。
「あのCDで1曲目の歌を歌っていたのがその子ですよ。」
その子とは、先ほどからパソコンの不具合を説明してくれたりしている先の女性のこと。
「英語の詩をつけたって、それがこの方なんですか?」
我ながら、CDのジャケットの説明などをよく覚えている。
その時思ったのは・・・
「ヘェー、高知にもこういう人がいるんだ。どこにどうやっているんだろう?こういう人は次元が違ってて、僕が会うなんてことはないんだろうなぁ・・・」
ってなこと。
それがそれが今こうして会っている。わからんもんだ。
トラブル対処に来ているにもかかわらず、その場がとても明るく感じた。問題の一番大事な部分はひとまず解決。
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これって省三さんが出現しなかったら、何にも知らないまま終わっていたんだろうか?
そうでもないような気もする。なにしろ、この仕事を初めてからやたらと新しい出会いや懐かしい再会が続いている。
「世間は狭い」でくくることも出来るが、今日のなんかは「会う人は会うようになっている」とくくりたい再会と出会いだったな・・・