2006年5月23日(火)

九州なまりに、我、思う

 医療関係の人、学校の先生、なんとなく感じで分かって大抵当たる。

 もうひとつあった。九州出身の人。自分が九州の長崎出身だから分かって当たり前は当たり前。

 先日の土佐市での谷君のテニス仲間のH田さん宅では奥さんの話し方にとても九州を感じた。「谷君を知ってるんですか?」の質問だけでも立ち入りすぎだと思って、「奥様は九州の方ですか?」という質問はさすがにしなかった。

 今日の北新田町のHさんもそう。お話を伺うと九州は九州でも僕と同じ長崎の出身。九州出身という方は何人も会ったが、長崎というのは初めてかも知れない。

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 九州なまりに、我、思う。

 何もかもが便利で速くなって、日本は狭くなり過ぎた。「望郷」なんて言葉は、夜逃げしたとか、故郷を追われるように出て来て、「帰るに帰れない」状況ででもないと成り立たないような気がする。心理的な障害がなければ、今の日本、簡単にどこにでも行けてしまう。

 でも、僕は時々望郷の念にかられる。

 別に夜逃げしたわけでも、追い出されて遠くで暮らしているわけでもない。帰ろうと思えばまあ、帰れる。

 それでも、時々感じる望郷の念。

 帰るに帰れない・・・

 戻るに戻れない・・・

 それは、今帰れる故郷ではなく、もう戻れない遠い過去の故郷に帰りたがっているからなのかも知れない・・。

 ぜいたくなセンチメンタル。

 これは一種の幸せの形なんだろうと思う。