2006年9月18日(月)
夜、近所の自動車整備工のT田さんが我が家にパソコンの下見に来た。
T田さん、明らかに10歳やそこらは僕よりも年下だが、この人はそれこそ「職人さん」という言葉がピッタリの人。
「職人」という言葉自体が僕の世代でも意味が薄くなっている言葉だと思うが、こんな人もまだいる。
まず、車の話をしだすと話が止まらない。かといって一人よがりのノンストップと言うのでもなく、ちゃんとこちらの話とかみ合っての熱弁になる。ホントに車が好きで自分の仕事に誇りと責任を感じている。
そして、その話に出て来る仕事の話が面白い。
T田さんはまず自分が触る車とそれを運転する人の安全を頑なに考える。
お金を出ししぶって、とりあえず車検に通る程度の整備にしてくれと言われると、彼は、ちゃんと整備しておかないと危ない、もしくは後々損につながる理由を説明して、今自分が薦めている整備の必要性を説明する。
「オラ、そこまで修理屋になにやかや言われたことないで・・。」
「かまんよ。僕は言う人間やき。イヤやったら他所でやってもろうてや。」
結構しゃべりに勢いがあるのでちょっと聞き、怖げなお兄さんに見えないこともない。
でもそういうお客さんが最近次々とT田さんのところに戻って来ているらしい。
他所でやってもらったら、大したことをしないのに却って高くついた。
後になって、まっことおまんの言う通りになった。
「ホラ、見てみいや。オラが言うた通りやったやいか。」
などと言いそうなところが又T田さんのいいところ。
「危ない言うて分かっちゅうことを適当にやるらぁ、ボカァ出来んきよー。」
これが彼の職人っぽいところの原点なんだと思う。
僕もどちらかというと職人的だと言われることがあるが彼の比じゃない。
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なにしろ、ガイなしゃべり方ようせんモンネー。
(ガイな=土佐弁で『荒い、乱暴な』というような意味です。他県のみなさまのために・・(^.^) )