2007年5月13日(日)

新井 満 のこと

 設定が昼までに終わってしまった。

 今日こそ優雅に、寝転んで日曜喫茶室を聞こう。そのまま知らない内に眠ってしまえばそれこそ僕が望んでいるパターン。

 日曜喫茶室はNHKFMの長寿番組でこの4月に30周年を迎えた。今日はどんなゲストかな?

 アレレ、僕のお兄さんの新井満じゃないか。向こうは弟の僕の存在を知らないんだけど、新井満は僕が勝手に決めたお兄さん。

 世の中の誰も知らない頃から僕は彼のファンで、彼が出したレコードは全て持っている。CDじゃなくてレコードというところに時代が出ている。

 最初は大手広告店に勤めながら作詞作曲して歌を出しているというところで、銀行マンでアルバムがヒットしている小椋桂と並べて語られた時期もあった。

 僕は人が知らない内からすごい人に気が付くのが早い人間で、井上陽水やユーミンも、周りの誰も注目していない時から一人で大騒ぎして、その内彼らがとんでもなく売れたので、彼らを世に送りだしたのは自分だと思っているくらいだった。大体、僕が騒ぎ出してから2年くらいで火がつく。

 他には大瀧永一とか、高山厳とか・・。彼らは、僕が騒いだ後もずっと公のものでは無かったが、大瀧は後になって「ロングバケーション」で、高山は演歌フォーク的な路線で「心凍らせて」でヒットを出した。

 別に売れっ子当てっこごっこをしているわけではないので、僕としては自分がいいと思ったものを黙っておれなくて騒いでいるだけ。だから、売れようと売れまいと僕は「イイ、イイ」と言ってるだけ。なかなか人気が出ない分自分で一人占め出きるので、それでも構わない。

 そして、そういう人たちの一人として新井満という人がいた。

 なんか知らないけど、新井満は他のスターたちとは違って、「こんな人になりたい」というようなところがあった。その頃勤めていたレコード販売店で出していたミニコミ誌には宮城満というペンネームで文を書いたりしてたっけ。「ときめき、man's 満's ワールド」なんてタイトルつけて・・

 で、そのうち彼は小説を書いて芥川賞をとったり、つい最近では「千の風になって」の曲を作って写真詩本がベストセラーになったり、歌そのものが別の人の歌唱で売れたりと、常に、ギンギンギラギラの1等賞から少し引いたところで、実はとんでもなく活躍しているといった感じ。

 このすごいけどさりげないところがいいんだと思う。

 僕が「イイ、イイ」というのにいつまでも新井満の名前が大々的に人の口に上がらない時代(今もそうかな・・・)、僕はその理由を次のように思っていた。

 僕の感覚的な表現なのだが、新井満は「○(円)の人」。円はサークル、丸の円ネ。鋭くとがって鋭角に世間に突き刺して行くというよりは、「悟りタイプ」で丸く自己完結する。ただ、そこにあって、その存在に気が付く人が少ないのだが、気が付くとそれは明らかにすごくて、「分かる人には分かる」というタイプ。

 その新井満兄さんが最近、また新しい試みをしているらしい。

 自由訳・・・。

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 久しぶりに、今放送されている日曜喫茶室を寝転んで聞けるという状況の中、奇しくもゲストが満兄さんで、聞きながら眠ってしまうという方は実現できなかった。

 いつかは新井満に会える日があるかなぁ・・・。