2007年8月25日(土)

バレエ教室 リハ

 徳島、牟岐町での大道具仕事。去年はリハの時手伝い程度に音出しをやって、それがそのまま「本番でも」ということで、アレレの展開、緊張したりするヒマが無かったが、今回は最初から音出しもやることが分かっているので、少し不安かな。

 といっても、この手のことは始まるまでは結構構えてしまうが、いざ始まってしまうと、「案ずるより・・・」だったり「なるようになる」で終わってしまう。

 「一度上がった緞帳は必ず下りる」とダレカサンが言っていたが、それはその通りなのだ。

 舞台ごとだけでなく、僕は何に対してもやる前に少し緊張するところがある。それは短大の授業を持った時もそうだったし、パソコンの仕事で初めての人に会う時は今でも会うまでは少しドキドキしている。見てくれ上ではとてもそんな風に見えないようなのだが実はそうなんだな。そして、最近はそういう自分に少し慣れて来たような気もする。

 この年齢でこんなこと言ってるんだから、なんと成長の遅い人間だことか・・・。

 まっ、そんなこんなで今日も無事に(?)、終わった。

 牟岐町のホールは舞台の作りや管理体制の問題であまり大仰なことは出来ないから、飾り物は多くない。その代わり、出番以外では見えて欲しくないジョーゼットがどうしても見えてしまったりで、それは明日に課題として残る。

 後は音出し係としてリハの場にいた。去年もそうだったが、このバレエ教室の子供たちは通しのリハが終わった後も延々と閉館時間の10時直前まで練習をしたがる。通しのリハの時には用意されているMDを順番に、龍史君のキューを頼りにplay on していくのだが、この自発的自由練習になると曲順はバラバラで、そのたびに進行表でタイトルを探し、MDをとっかえひっかえかけることになる。

 「次○○お願いします。」

 「それが済んだら次は○○お願いします。」

 なんかカラオケの機械係りみたいに思えて来た(^_^.) アタマコンガラガラガッチャウヨー!

 僕の方にもひとつ課題があって、踊り子がトゥ立ちした瞬間に音の始まりが欲しいものがあるのだが、プレイボタンを押してから音が出るまでの微妙なゼロコンマ何秒のタイミングをつかまないといけない。その曲の子には特別にその部分を何度もやらせてもらった。今日のところは「まぁこんなところかな」という妥協できるところまでは行ったが、ベストと言えるタイミングは一度もない。でも、明日はこうすればという手応えは感じた。後は本番で集中するのみ。

 リハは本番のためのリハなので、何もかもうまく行くより、可能性のある失敗はどんどん出ている方がいい。経験から言うと、根拠もなくたまたまリハでうまくいったことは本番で思いもしない失敗につながることがある。その逆にリハで失敗すると本番ではうまくいくことが多い。だから、僕はリハでの失敗でめげることはあまりない。むしろリハで課題がはっきりすると「これはうまく行くな・・」と思う。ここらは僕の考え方の強みだな。

 この子たちもこれ程本番前日にギリギリのギリまで練習しないである程度で課題を認識して、後は本番ゆえの集中度にかけた方がいいんじゃなかろうか。まぁ、これほど練習したら何がなにやら分からなくなってアガルというのは無くなるだろうけど、君たち疲れないのー??

 おじさんは疲れちゃって、明日つまらないところでしくじるかも知れないヨー アハハ