2007年11月9日(金)

久々、3件の日

 午前10時、南国前浜のT木さん。今日はT木さんに頼まれたノートパソコンを持って来た。前回T木さんのところに来た時はすごい集中豪雨だったが、今日は天気もいい。家で出来ることは全部済ませて来たから、後は無線でインターネットにつなげるようにして、プリンターのドライバを入れれば完了の予定。

 だがだが・・

 なんとプリンターが壊れていた。紙送りの時にかなりの厚みで複数の枚数を飲み込んで、その紙を無理やり引っ張り出した時から印刷出来ないようになったとのこと。

 「ちょっと見てみましょうか。」

 見てみると、紙送りの大きなローラーに紙を押し付ける役割の複数並んだ小さなローラーの端の一枚が斜めになっている。これにインクを噴き出すヘッド一式がぶつかってガタガタと音を立て、そこから先印刷はされないし、紙も送られないし・・という状況。

 フタを開けた小さな隙間から小さなローラーに手は届くのだが、とても思うように行かない。

 カバーを取るか・・。ご主人もカバーを取ることにチャレンジしたそうだが、どうしても開かなかったとのこと。パソコンと同じで一番難しいのは「箱あけ」ってか。

 だんだん、「ちょっと」じゃ済まなくなって来た(^_^;)

 そしてフタはなんとか開いたが、今度は小ローラーを押さえているかなりきつめなバネが言うことを聞かない。マイナスドライバーを使ったり、千枚通しを貸してもらったりでストラッグルの連続。

 作業をしながらの会話で、プリンターは簡単なものなら6〜7千円で買えたりするし、今のものはそれでもきれいに印刷できるということを聞いて、高木さんご夫妻は新しいものを買ってもいいという気持ちになりかけている。

 でも、ここまでやって逆にあきらめたくなくなってる僕もいるんだなぁ。

 「これで、壊れてもいいですよね。」

 「元々壊れてるんですから、いいですよ。」

 ハーイ、そう言って下さると思い切りが良くなる。

 今まで慎重に力配分していたものを少し(実はかなり)強めにやると小ローラを押さえる硬いバネはしかるべきところにおさまった。

 さぁ、印刷できるかな?

 ジー、キシガシ・ジーイー・ジー・・・

 お馴染みのロボットが背中をかいているような音がして印刷は・・・

 出来たんだナァ!!

 T木さんはプリンターの修理代を聞かれたが、6〜7千円を節約して修理代がいくらじゃ旨みがない。

 「おまけだと思って下さい。」

 それより、アレレ、前浜地区のお昼のサイレンが一斉にいくつも鳴っている。次に急がなくちゃ。

 と言いつつ、知らない間にT木さんが用意して下さったごはんを頂いて次へGO!T木さんありがとうございましたm(__)m

***************************

 高そねのエステルームのSさん。予定では余裕だったのだが、1時半に到着。金曜定番のU田さんは2時の約束。

 佐川で送信出来なかったメールの設定見直しと送受信の確認、ホームページの送信の件をすばやくやる。いつもなら、もう少しゆるやかなペースでやって、説明もたっぷりするが今日は速い方のボクでやらせてもらった。

***************************

 2時ちょうど、U田さん。

 U田さんはパソコンでコピーして作る音楽CDと元のCDの音比べをしてみたいとおっしゃる。デジタル信号をコピーするのだから音の劣化はないと言うのが理屈だろうけど、ホントにそうなのか・・・

 僕の経験では何らかの変換が入るたびにやはり劣化すると思う。動画などはそれこそ目に見えて分かるが音の場合は微妙。

 MP3やWMAへの変換では聴覚が鋭い人なら分かる。でも、音楽CDをそのままコピーしたりベストアルバムを作る場合は、一度はwaveファイルで取り込むというような変換も入るが、人間の耳じゃ分からんのじゃなかろうか。最近のオーディオ機器は上手に人の耳を騙して効果を出すタイプのものばかりなので細かいことを気にするより上手に騙されて音楽を楽しんだほうがマシだと僕は思っている。だから音比べとかはやったことがない。

 でも、U田さんはかなりのオーディオ通だからなぁ。

 U田さんのオーディオルームにはすごいスピーカーが4セットぐらいあって、U田さんはそのスピーカを切り替えながら、これまた何台もあるレコードやCD、DVDのプレイヤーも切り替えて、いろんな組み合わせで音や映像を楽しんでいらっしゃる。この組み合わせはやった人じゃないと分からない。こういうことを今でもバリバリでやっているのだから、頭脳聡明な85歳なワケだ。

 で、音比べの結果は・・・

 僕には違いが分からなかった。U田さんもその様子。

 「まぁ、驚きましたねー。でも、これはこれでどう考えたものやら。これだけ偽ものが本物と変わらないということは・・・。」

 著作権の問題とかいろいろあるよなぁ・・。

 「最終的には、コンサートなんかの実際の生の音が本物ということになるんでしょうかねぇ。」(これはボク)

 「いやぁ、それが最近は生の演奏でも、マイクやスピーカーを通していて、実際の生の音は聞けないんですよねぇ。」

 ナッ、ナルホド・・・

 オーディオ通らしいご意見だ。

 U田さんは曲によっては、何百万もするスピーカーで聞くより、半分お試し的な気持ちで買ったカタログ通販の19,800円のオーディオセットで聞く方がはるかに良く聞こえるというような、実にフラットで真っ直ぐなものの見方(聴き方)をされる方。この金額や世間の定評に惑わされない姿勢に僕はとても勇気づけられる。

 それでいいんだよね。そういう生き方で85年、こうして今でもみずみずしい感覚で元気に生きている方がいらっしゃる。

***************************

 アッという間に1日が過ぎた。

 1日に3件というのは久し振りかな・・。