2007年11月10日(土)

道具、バレエの日

 ♪ひっとりぽっちのひっつじかい レイオロレイレオロ レイホー♪

 内山時江モダンバレエ研究所、今日の発表会はまるで僕のために用意されたような内容。

 第二部は「サウンド・オブ・ミュージック」、第三部は「星の王子様」。どちらも高校生の時に出会った。

 「サウンド・オブ・ミュージック」は高校に入ったばかりの頃に映画館で見て痛く感動し、その後すぐに僕はブラスバンドに入部した。

 「星の王子様」は高校の図書館で読み、像を飲み込んだうわばみの絵の、出会いのあたりが好きだった。その後大学を卒業する頃に、大人になった今読んだらあの頃のようには心も動かないかと思いつつ読み返したら、逆に最後のお別れの辺りでは涙をこらえ切れなくてびっくりしたもの。それ以来怖くて読んでいないが、星の王子様はいつも自分の部屋の身近においてある。

 今回の道具の役割はリノ敷きとあとは何度かのきっかけで幕やバトンの上げ下げ程度。

 そのかわり、出番が少ない分その役割の部分にはとても気持ちが入る。

 今回はバレエとしての「サウンド・オブ・ミュージック」も「星の王子様」も今日初めて見るが、そのベースとなっている話はとても身近なものなので、分かりやすいことこの上なし。

 これが作品が分かってるってことなんだろうなぁ。

 日舞の時などは、曲になじみがなかったり、その中身の歌詞が昔風な発声で聞き取れなかったりで、きっかけものでは「今か今か」と非常に神経を使ってしまう。作品が分かってないという自覚はしっかりあるが、今日のことで「分かっている」と「分かっていない」の差を歴然と理解した。

 ナルホド、そういうことなんだ!

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 今回の道具方は舞台監督の曽我さんとカラタチの北川氏と僕の3人、

 出番は少なくても、当日仕込みの当日本番。ステージに敷き詰めるリノリウムは重く、一日はその運搬に始まり、その撤収で終わる。会場が狭い方のグリーンホールだったので今日はそれでもラクな方だったかな。