2007年11月18日(日)

プリンターと山本氏講演の日

 午前中、PCデポーへ。最初のお目当ては携帯電話に使う1ギガのmicroSDカードだったのだが、プリンターも買うことになった。

 最近メイン機やサブ機が時を同じくして調子が悪くなるということがあったが、追い討ちをかけるようにプリンターも調子が悪い。事務的な用途としてはレーザープリンターやお気に入りのリコーのG515があってそれで充分なのだが、調子が悪くなったのは唯一CDやDVDのレーベル面に印刷できるEPSONのPM-G700。僕の日常作業からはこれは痛い。CDやDVDのレーベル面に僕の字でマジックなどでタイトルを書くと、いきなり価値が下がってしまうんだ(-_-;)

 必要から言えば、CDやDVDのレーベル面に印刷できるものさえあればいい。そういう専用機ってないかなぁ・・、そしたら場所も取らないだろうし、専用機ゆえのレーベル印刷に特化したすごい機能があるだろうし・・。

 ネットで探すと専用機っていうのはモロ業務用ばかりで、何百万とか中古でも何十万とか、お門違いのものばかり。そのために専用室が要りそうなほど大きかったりする。やはり、一般ユーザー向けのものを買うしかないか。

 で、何日か前にPCデポーに行ったらキャノンのスキャナー付きの複合プリンターの中古が1万5千円くらいである。去年の9月発売のもので、中古とは言ってもほとんど使われていないアウトレット品の様子。それより少し高目の最新の型番のものよりずっと内容が充実している。ウズウズ・・

 今度買うブリンターはキャノンにしてみようと思っていたので、そういう意味でもこれは出会いかも知れん。

 でもこれって展示品だったゆえの安売りなんだろうか?それとも返品もの?履歴が分からないのが心配だなぁ・・・

 今日、通りすがりの若い店員さんに聞いてみたら、履歴は分からないが、ほとんど使用されてないものらしい。その店員さんもたまたま同じ機種を使っていて使い心地はなかなかのものだとのこと。その店員さんがPCデポーにしては(失礼!)なかなか気の利いた、コミュニケートできる好青年だったので思い切ってクレジットで買うことにした。ユーザーの購買心理ってこんなもの。

 家に帰ってからの僕はとても行動的。プリンターを置く場所の確保のために部屋を片付け、傾いた机を補強するためにちょっとした支えの台をパッパッと作って、机の下にしっかりと固定する。こういう時、大道具でノコギリやなぐり(舞台用の金槌)に普段からなじんでいることが役に立つ。

 で、プリンターはすぐに使えるようになった。説明書を読んで行くとこれはなかなかのもんだ。

 面白いおもちゃを手に入れた子供のように楽しい。今日は竹村鉄筋のS田さんが教えてくれた、作家山本一力氏の講演を聞くために伊野南小学校まで行く予定なのだが、出かける予定をはるかに超えてプリンターに夢中になっていた。

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 伊野南小学校は場所もいい加減にしか調べていなかったが、さすがは学校、すぐに分かる。山本一力氏の講演の20分前にはつくことが出来た。会場には200人くらいのお客さん。この人数で山本氏の話を聞けるのは贅沢かも知れない。

 会場に入ってしばらくして、大学時代の同級生に会う。彼女は高知市内の小学校の教師をしているのだが、住まいはこちらの方で子供さんがこの伊野南小学校に通っているとのこと。まぁまぁ、懐かしいこと。

 山本一力氏の講演は伊野南小学校の50周年記念ということもあって教育についての内容。氏にもそういう年のお子さんがいることもあって、こと教育に関しては山本氏はいくつも思うところがある様子。

○昔は先生に威厳があって、子供はそれを見上げるように目標としたものだ。「子供と同じ視線で」というような言い方をするが、大人は大人として凛としていて、子供たちはその背中を見て育つというあり方でいい。教師が父兄や子供に媚びる必要は一切ないし、学校はその資格をもった専門の教師がやっている神聖な場所で、それを父兄があれこれと口出しすべきではない。

○また、昔は他所の子供でも悪いことをすれば怒る、怖い大人というのがどこにでも一杯いたものだが、最近はそれがない。大人が大人としてそういうことをしないのは、これからの時代を担う子供たちにとっても不幸なことだ。

 亡くなった後もその恩を忘れない小学時代の先生の話を挟みながらの熱の入った講演だった。辛口の内容に、会場にいる先生や父兄たちがお説教されてるような雰囲気もあったけど・・・(^.^)

 でも、そういう人が時折見せる笑顔やちょっとした冗談は会場をフッとなごませる。

 これがパワーのある人のチカラだな。

 山本氏は奥様をとても大事に思っている人なので、そういう話も聞きたかったかなぁ。

 今度氏を呼ぶ時は『教育と夫婦のあり方』なんてタイトルにしたらいい。

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 いの町、八田を後にする時には遠くの空に雪雲が広がり、暮れかけた日を反射して寒々と白く光っていた。

 今年は冬が遅いけど、さすがにそろそろか・・