2007年11月23日(金)

U田さん

 金曜日はU田さんの日。

 U田さんはいろんなところに旅行されていて、衝撃を受けた風景の印象が鮮明に残っておられる。それが今、インターネットを通して何らかの情報や写真を見ることが出来るようになったので、ネット上でその土地土地を再訪問されているという状況だろうか・・。その時は気がつかなかったけど、後からその土地の説明を読んだり、見覚えのある風景の写真などを見て今になって分かることも結構あるご様子。

 なかでも和歌山県の瀞(どろ)八丁にある「瀞ホテル」にはいたく感動されていて、この件に関してはこの1ヶ月来、毎回ご一緒に何らかの調べごとをしている。そしていい写真や文章に出会うと僕から買って下さったプリンターで惜しげもなくそれを印刷。それを又繰り返し読み返して、次の週に僕が来ると新しい課題が待っているといった調子。今日はその瀞八丁に加えて、山口県の近江島が加わった。瀞八丁が川に面して切り立った両岸の崖なら、近江島は海に切り立つ崖といったところ。

 「写真ではこういう風ですけど、実際はそれこそ垂直に切り立った『断崖』といった感じなんですヨ。前もって何も知らずに行くと、それはもう驚きますヨ。」

 うわぁ、そうなんだー。僕もU田さんのおかげでいろんなところに擬似旅行している感じだが、これだけU田さんの旅の印象を聞くと、その土地土地とすっかり縁がつながったような気持ちになっている。きっと僕はいつの日か、これらの土地を訪れるに違いない。

 できれば、U田さんがおっしゃるように「何も知らずに」それらの風景に出会うのが一番なので、その時はネットで見た記憶を抹消して行かないといけないナ(^.^)

 ところで、こんな風に書くと、もう実際のご旅行はしなくなったのかと思ってしまうが、そうじゃないんだなぁ。U田さんは僕と会うようになってからも日帰りの旅行などは再々されている様子。もしかしたら毎週でも飛び回ってらっしゃるんじゃなかろうか。出て来た話だけでも龍河洞とか祖谷の葛橋とか中村方向のどこかとか、他にもいくつか話に出て来たのだが、それらはみな最近行ったという印象。

 「面河の国民宿舎なんか、もうさびれてしまっていて営業してるかどうか見ただけでは分からないんですよ。『停まれますか?』なんて聞かないといけない調子で・・・」

 「で、停まれました?」

 「いいえ、今は道もいいから日帰りなんですけどネ。」

 出不精の人間には面河も日帰りは少々ハードスケジュールな気がするんだけど、祖谷温泉などは何十回も行ったというU田さんのフットワークの軽さではそれもなんでもないことのようだ。(何百回とおっしゃってたかも知れない。)

 U田さんは、多くの人にとって「こんな年のとり方をしたい」という一つのモデルになれる人。こういう方がネットなどで世間に対して自分発信でもされると面白いだろうな。