2007年12月14日(金)

U田さん健康法?

 毎週金曜日のU田さん。今日行ってみると、U田さんは先週お会いした翌日から具合が悪くなってしばらく寝込んでいらしたとのこと。

 「病院にはかかってないんですか?」

 「えぇ、私は医者にはかかりませんから。」

 U田さんは元お医者さんなのだが、ご自身が病気にかかった場合はこれまでずっと自然治癒で、一度たりとも病院にかかったことは無いとのこと。それは、これまでに何度か聞いている。「これまでずっと」って、U田さんは85歳なんだからなぁ。それまでのずっとなのだ。

 「何か食べてらっしゃいます?」

 「いいえ、体が欲しがらない時は、その方が体にいいってことなんですヨ。」

 それは、僕もそうなんじゃないかとは思っていたのだが・・ 野生の動物は怪我をしたり病気になったりすると断食する。そうすると体の中の白血球が増えて、怪我や病気の治癒が早くなると何かの本で読んだことがある。「絶対安静」だとか「栄養をつける」とか、至れり尽くせりは人間だけなのだ。

 とは、言ってもねぇ。僕はせいぜい蕁麻疹に勝ったくらいで、それ以上自分の体で確かめたことはないから、U田さんほど確固たる信念は無い。大丈夫なんだろうか?

 「SOSの連絡先はお姉さんのところとか、ご用意されてるんですか?」

 「いいえ、用意してませんよ。その時はそれでいいんですよ。」

 アイヤー・・

 U田さんはこれまでに何度か命に関わるような病気や体験をされているらしいのだが、今日お話に出たのは、戦時中中国でマラリヤにかかった時のこと。マラリヤの発作が出るとわずか1センチの新聞にでもつまづくくらい足がとられるのだが、それでも寝ずの行軍で何千キロも歩いたとのこと。戦争が終わった後も、30歳代半ばまで時々その発作が出ていたらしい。

 「あの時に病院にかかっていたら、何か薬を飲むようになって、その薬をずっと飲み続けないといけないような一生になっていたかも知れないんですよ。」

 僕はとんでもない超人と出会っているのかも知れない。でも、大丈夫なんだろうか・・

 「今日はパソコンの方は短めにしましょうか(^.^)」

 と提案した。

 でも、U田さんの次々と浮かぶ質問や要望に答えるうちに又、4時間。U田さんは昨日辺りから調子が戻って来たとのことなんだけど、このしっかり加減はどういうものか・・

 心配し過ぎるのも失礼なような(^_^;) 

 来週辺りは「その後のU田さん」という内容になるんだろうな。