2007年12月28日(金)

今年最後のU田さんの日

 ここ数日、何かと「今年最後の」と書いているが、今日は今年最後のU田さんの日。

 K松さんと同じくU田さんとのお付き合いが始まったのは今年の9月。

 いろんなことを教えられたなぁ。

 85歳にしてなお頭脳明晰なU田さんの目は、今の世の中の表面的な問題の裏にある実相にまで及んでいる。そのお話を聞くと、なるほどそう見ればどことなく判然としなかったことがすっきり見えてくる・・ということが多い。でも、今日会ってこう聞いたからと軽率に僕が受け売りする訳にも行かない。

 戦争のこと。

 商業主義の世間のこと。

 医療のこと。

 人間というもの。

 老人のこと。

 さりげない一言にそれが含まれていることもあれば、時には熱く語られることもある。

 なんとかU田さんの言葉でU田さんから発信出来ればこれほど有益なこともないと思うが、U田さんは飄々として、そういうことは考えておられない。

 世の中にはこうやって、すごい人がすごいとも思わせない形で、なんでもないように、しかも沢山、目立たずに生きておられるのかも知れない。

 きっと隣の誰かさんだって、その隣の誰かさんだって、みんなみんな、何かすごいものを持っているのだ。

 そういえば、U田さんがおっしやってたことにこんなことがあったっけ。

 才能があると言われている人は、必ず何か別の才能を犠牲にして、その特化した才能を開花させている。人間はみんな足して割ればプラスマイナスゼロなものなのだ。

 こういう言葉がさらりと出てくるんだよなぁ。

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 U田さんにお会いして、いつまでも「ボクハ ボクハ」と若者みたいな言葉で日記を書いていてちょっとおかしいかなと思っていた僕も、僕は「ボクハ」でまだいいのだと思うようになった。僕はまだまだ「ボクハ」だわ。

 来年のU田さんの日は11日から始まる。

 こんな方と来年も又お会いできるのだ。

 僕は本当に恵まれていると思う。