2008年5月29日(木)

PLC試行

 今日の谷病院での新しい経験。

 みなさんPLCって知ってますか?PLCというのはPower Line Communication の略で、LANケーブルや無線LANの代わりに電力線を利用するというものです。分かりやすい使い方としては・・・

  1. PLCの親機を部屋のコンセントにさして、それにインターネットの接続機器をLANケーブルでつなぐ。
  2. LANケーブルを這わすには配線が大変だったり、無線LANの無線がつながるかどうかあやしい、離れた部屋のコンセントに子機をつけて、この子機にパソコンをつなぐ。

 これで、インターネットが利用できます。僕も知識としては知っていましたが僕の周りではまだ需要がなくて実際にやったことがありませんでした。でも、今日の谷病院でそれを体験することに。で、それは今後のいい事例になるようなハードルの高い作業。

 というのは、谷病院は五台山のちょっと高いところに病院棟があって、事務棟は下の平地にあるのです。棟は完全に離れているし、距離は高さにしてビル7階分くらい、直線距離で5〜60メートルくらいでしょうか。PLCの説明書には電気系統が一相、二相と分かれている場合にはうまくつながらない場合があると書いてあるし、他のコンセントにいろいろなものがつながっている場合に、ものによっては通信の妨げになることがあると書いてあります。 

  1. 電気の元はひとつだけど棟が別で距離がある。
  2. 建物が企業的規模で電気系統が分かれている可能性がある。
  3. いくつも部屋があって、様々な電気機器がつながっている。これはかなりの数。

 これってやってみないと分からないとしかいいようがないですよネー(^.^)

 で、やってみました。

 まずは同じ部屋の二つのコンセントを使って、つまり確実につながる方法で、つながる時のPLCの動作を見て、うまく行った時の感触をつかむ。なにしろ、親機は事務棟に挿して、子機は上の病棟であちこち持ちまわって、つながるコンセントを探すという作業になる可能性があるので・・・

 で、上に行って、本来つなぎたい部屋のコンセントをひとつずつ確かめましたが、みんなダメ。次は更に建物の2階にあがって、LANの配線が済んでいる場所近辺のコンセントをつぶさにチェック。これはどれかつながるコンセントがあればそこからLAN配線を通して逆流の形で目的の部屋につなぐことも出来るとの考えから・・。これもダメでした。

 ウーン、距離のせいなのか、一相、二相の電気系統のせいなのか・・。

 電気系統のせいなら、こういうビル構造の場合は廊下を挟んで系統が違うということが考えられるので、反対側のLANがある部屋に言ってコンセントにPLCの子機を挿すと・・・

 ピカッ!!

 PLCがうまくつながった時の緑色のランプが点灯しました。

 オオオオオオオウー!!つながらない時とつながる時はこんなに反応が違うのか・・。つながる時は一瞬でランプが反応します。

 で、ここからLANを逆流するよりは、ここと同じ電気系統から目的の部屋に1本だけ線を出すというのが一番よさそうなので、そこは電気の業者さんに頼んでもらって、続きは来週ということになりました。

 これでうまく行ったら、PLCってのはかなりのすぐれものだという気がします。

 人によってはいい情報でしょ?