2008年7月25日(金)

季節指数

 「いやぁ、ほんっとに夏という天気になりましたねぇ。」

 「ええ、下はまだましなんですけど、上はもう40度を超えてとてもいれなくなるんですよ。」

 U田さんのところに着いた最初の会話がこれ。

 U田さんのお宅は2階建ての病院だったものをそのまま住処にされていて、1階は昔の診察室の作りなので、生活スペースは2階ということになる。

 そういえば、去年初めての連絡を入れたのは8月だったろうか。その時は「夏うちはとにかく暑くて他所に逃げているから9月になってからにしましょう」というのがU田さんの返事だった。今は僕が来る日には、ギンギンに冷房を効かして僕を迎えて下さっているが、普段の日はきっとどこか他所の涼しいところに行ってらっしゃるんだと思う。

 この「逃げる」っていうのは賢いことなんだろうと思う。

 動物は暑ければ涼しい場所を探してそこで体を休める。

 人間は同じ場所に居座って、そこを無理やり冷やそうとする。

 仕事の道具や材料が最も自分の都合のいいように並んでいるその環境を丸ごと移すのは大変だからそういうことになるのだろうが、どこかに逃げてこなせる仕事の量が減るのなら、それはそれでそういうものと捉えられると、最近よく言われているエコにもつながるんだろうけど・・・

 勤め人などはそれこそ、暑い寒いに関係なく9時〜5時勤務で、去年より今年、昨日より今日、「良くなること」を求められる。

 もっとお利口になって、頑張り度に『季節指数』を取り入れられたらいいのにねぇ。

 住宅ローンなども、暑い寒いのきつい月の返済は少な目、仕事が進めやすい春や秋は多目と季節指数を加味したらおしゃれなんだけどなぁ。

 アハハ、これなんか、勤め人時代のローンの組み立てそのままで、ボーナス月の支払いに困っている、ただそれだけの発想かも知れんのだけど、返済に『季節指数』を加味した自営業者向けローンっていうの、どうだろうなぁ・・・?