2008年10月8日(水)
「宮城さん、町医者じゃなかったんですか?」
そこにいたT田さんの娘さんS田さんが笑いながら言った。
「いやー、ヤブかも知れません。」
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いの町八田のT田さんから電話をもらった。又、パソコンのディスプレイが表示されない。この件は7月20日の日記に書いていて、その時はメモリーの外れかけという派手なことがあり、メモリーをちゃんと付け直すだけで症状が無くなったので原因はそれだと判断した。
でも、その時は念には念を入れてメモリーを付けたから、もうメモリーの外れかけというようなことは考えられない。しかも、そのメモリー以前にもディスプレーの非表示ということは起きていたから、マザーボードのディスプレイへの出力部分の不具合があるのかも知れない。
そうなると、替えの部品の在庫を持っている大手のパソコンショップに持ち込んだ方がいいのかも知れないなぁ。大手なら替えが無いとしてもメーカーとのルートがあるからなんとかなるだろう。T田さんが僕に声をかけてくれたからといって、例えばT田さんの変わりにサポートと連絡を取って仲介するなど何がなんでも自分でお世話しようとしたら、逆にその手間でT田さんを随分と待たせてしまうことになりそう。
これは、町医者が自分の病院では設備不足で手に負えない症状の患者さんにもっと大きな病院に行ってもらうような感じ。
だからといって電話だけで、しかも自分の推測だけで、大手に声をかけてくださいと言うのは投げ出しにしかならない。今日行ってパソコンのフタをあけ、それと分かる原因が無いか見させてもらおう。おそらくその作業で放電が出来て、ディスプレイ表示は直る。その上で、又近い内に同じようなことが起きるなら大手に見てもらうように説明しよう。
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ところが・・・
アレレ、電源を押してもウンともスンとも言わない。T田さんも、今回の不具合でそこまでの症状は無かったとのこと。僕のつもりでは取りあえず今回の不具合を無くして、つまり応急処置をしておいて、次は大きな病院に行ってもらうように説明しようと思っていたのになぁ。
とに角パソコンのフタを開けて、目視でコンデンサーの液漏れがないかを見、電源供給部のゆるみがないか外せるものは外してがっちりと付け直したりした。
で、フタを元に戻したが無反応なのは変わらない。これは端から大手に見てもらうしかないなぁ。応急処置さえ出来ないよ。
町医者と大学病院の設備の違いに例えながら状況を説明した。
汎用タイプの大きなケースのパソコンなら使っている部品に共通性があるからやりやすいが、ギチギチに詰め込んだ省スペースタイプのパソコンでは部品がメーカー純正じゃないといけないものもあって、それを探すのに時間を使い、しかも原因がそれじゃないなど、町医者的な立場の僕では逆に待たせてしまう。これは大学病院的な、部品やメーカーとのルートを持っている大手に見てもらった方がいい。おそらくこれは電源部の不具合だと思うのだが・・・
そんなことを話しながらも、つまらない原因で今のことが起きていたら馬鹿らしいとの思いで、頭はまだパソコンまわりの環境をうろついている。例えば、ディスプレイ表示とは別に、電源ケーブルが断線しているとかだと大手にまわした自分が恥ずかしいじゃないか・・
で、その原因がみつかった。それは例に出した断線的なもの。それを回復すると、ディスプレイの方は僕の予想どおり今日の分解で放電が出来たらしくキレイに表示された。
「アイヤー、取りあえず応急的には直ってしまいましたヨ。」
それまで町医者の非力さを説明していたので、直ってしまうと逆に今までの説明と釣り合わない。
「宮城さん、町医者じゃなかったんですか?」
「いや、ヤブかも知れません。これだと、最初の見立てが何だったんだってことになるもんネ。」
どちらにしろ、今度ディスプレイ表示の不具合が起きたら大手に見てもらった方がいいのは間違いない。
その時どんな言葉で相談したらいいかとか、
メーカー送りで修理する時には必ず見積もりを出してもらうとか、
大手もヤブで「リカバリー」なんて言い出してそれが結構高かったりしたら、リカバリーなら自分でやることを選ぶべしとか・・
を説明した。
いやぁ、いろいろあるもんだ。