2008年10月13日(月)

シキデン

 今日は僕の若者のお客さんM吉君とあちらこちらのお店を見て回った。目的はDVDを再生する時の音声にサラウンド効果をもたらす5.1チャンネルとか2.1チャンネルのスピーカー及びアンプのセットの品定め。

 僕のオーディオに対する考え方は、スピーカーはふたつで充分。○○チャンネルとかサラウンドとか、耳の錯覚を利用する形でいい音(?)を聞かしてくれるより、大き目のスピーカーでドンと前から音を寄越してくれればいい程度のもの。若い時には4チャンネルとかも試してみて、それなりに夢を見るような音を体験したこともあるけど、それはたった一回一作品だけで、他のものではそういう効果狙いはしない方がマシというものだった。そんなものより、高校生の時ラジオから外した大きなスピーカーを別の箱につけて、ラジカセからモノラル音声を並列で取り、天井の高さから部屋一杯に音が広がるようにして聞いていた頃の音のほうがよっぽど良かったくらい。だからネット情報や雑誌などで5.1チャンネルのサラウンドなんて記事を見ても全然興味なし。アンプのつなぎ方とかもよく分からない。

 でも、M吉君からその相談を受けて、ネットであちらこちら見ると書いてあることはよく分かる。最近のサラウンド再生用のアンプの背面の様子とかつなぎ方とか、そこらはほとんど分かってしまったが、音がいいかとかどんな感じかと聞かれても「現物に触れてみないと僕も分からない」としかいいようがない。

 それで、今日は二人であちらこちらのホームシアターコーナーを見学に行ったというわけ。その結果は・・・

 最後にオーディオ専門店の「シキデン」に行ってみた。専門店の敷居の高さをこちらが勝手に感じてしまって、僕もこのお店に行くのは今回が初めて。

 ちゃんと視聴コーナーがあった。

 従業員の方の説明もとても的を得ていた。

 これが専門店の専門店らしい形だな。こうしてみるとこういう店は高知ではここだけだな。毎週金曜日のU田さんはこのお店のお得意様で、話にはよく聞いていたんだ、このお店のことは。

 それで、視聴した結果は・・・

 視聴用に従業員の方が見せてくれたのは「パールハーバー」という戦争もののDVD。ゼロ戦の銃弾が飛ぶ音が20万クラスのものではダダダダダという音に加えて「ヒチョンヒチョン」というような銃弾と空気の摩擦音がハッキリ聞こえるが5万クラスではそれが聞こえない。それと、軍艦の砲身に銃弾が当たった時の音など20万クラスと5万クラスでは聞こえる音の情報量に明らかに差がある。

 昔の三点セットと呼ばれたステレオのスピーカを使っていて、別に音の細かいところまではこだわらない姿勢でいる僕も、その気で音比べをすると結構うるさいことになってしまうんだなぁ。

 かくして、M吉君はBOSEの10万クラスを買うということに僕に決められてしまった。理由がハッキリしていると僕は押しが強いところがある。

 と言ってもネ

 それなら先にM吉君はパソコン用のプリンターも欲しいし、デジカメも欲しいしということで、BOSEは優先順位が後になったようだ。

 僕の押しは「買うとすれば」ということで、それ以上に押し付けがましくはないんだなぁ。

 今日の結果はこんなところだが、結構体験としては収穫があったな。