2008年10月16日(木)

見てみる

 谷病院の仕事が済んだ後に預かって来た、O野さんのパソコン。

 電源は入るけれども黒地に白文字で「read error」と出たきり先へ進まない。アプライドに見てもらうと、おそらくハードディスクがおかしくなっていて、メーカー送りで修理代が3万くらい、送料も含めて4万くらいにはなると思っていて欲しいと言われたとのこと。

 4万かけて、さらに別の不具合でも出て来たらもっとお金がかかるだろうし、それなら似たような金額で並んでいる中古を買ったほうがましかも知れないと思いつつ、このパソコンには今までの使用で溜まったデータもあるし、決心がつかず持ち帰って来たと聞いた。

 そうか、とりあえず何かやってみるんじゃなくていきなりメーカー送りなんだ。ちょっと見てみるだけなら無料だし、ハードディスクを換えてリカバリーして、今のハードディスクからデータを移すだけなら半分で済むかも知れませんよと、期待半分程度にしてもらって、僕が見させてもらうことにした。

 さて、その「見るだけなら・・」だけど、僕の場合「read error」の文字を見ただけでは見たことにはならない。

 とりあえず、「chkdsk」だな・・・

 ハードディスクが読めるようになった。そのかわり、黒地に白文字で「\Windws\system32\c-932.nls が無いため起動できない」という意味のメッセージが出て来た。

 アイヤー、「read error」と出たら完全にハードディスクがクラッシュしていそうなものをあきらめず読めるようになったのはエライけど、このエラーは「system32のconfig」が無いってやつと似たようなもので、望みなしかも知れんナァ・・・

 でも、やるだけのことはやる。ネットでそういう情報がないか調べた上で、「c-932.nls」ってやつを修復。

 すると・・!!

 パソコンが立ち上がるようになった。でも、とても動きが悪い。

 今度はハードディスクの健康状態を調べるソフトで調べてみると、ハードディスクの不具合情報が二つも出てきた。

 そうか、なるほどねぇ。これじゃ動きが悪いわけだし、起動しなくなったのもよく分かる。同じ症状は又出るだろうな。

 ここまで見れば今後の方針はハッキリ決まる。ハードディスクを新品にして、今のハードディスクの中身を丸々新品の方に移す。動きは遅くとも起動するようになっているから、新しいハードディスクでなら気持ちよく動くはず。それが駄目ならリカバリーすればいいし、移したいデータは確実に移すことができる。これが「read error」だけだと移せるかどうかも分からない。

 ヨシッ!これでO野さんに状況を説明できるところまで来た。

 ここから先は、こちらの説明を元に、修理するかどうかO野さんに考えてもらえばいい。

 「ちょっと見てみる」にしては、いい手際じゃないかミヤギ君。

 でも、「見てみる」っていうのはこういうことだと思っている。

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 ところで、今のこれもそうだけど、今日の谷病院ではCDBOOTしないことにはインストールすることが出来ないリナックスを、CDBOOT出来ないWindows95時代のパソコンに応用技でインストールしてしまったし、ここのところ成果続き。

 収穫の秋ってわけだ。