2008年10月17日(金)
「この前シキデンに行って来ましたよ。」
毎週金曜日のU田さんに先日のM吉君との5.1チャンネル探検の話をした。20万クラスと5万クラスの音の違いなどを話す僕。
「でもねぇ、オーディオの世界ではきっと5万も20万も50歩100歩なんですよ。50万、100万となれば又違って来るんでしょうけど・・。」
キャイーン!言われればその通りに違いない。
U田さんも一時、サラウンドも試したことがあるそうだが、結局は昔ながらの2チャンネルに戻したとのこと。そして、5万と20万の違いはおそらく50歩100歩といいながらも、TPO次第で1〜2万のステレオでもいい音を出すとおっしゃるのもU田さん。
趣味の世界には奥がある。
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ところで今日はU田さんのところでよく噂に聞いていたH田さんという方とお会いした。H田さんは2年くらい前までよくU田さんのところに出入りして、「野菊のごとき君なりき」を何度も何度も見に来た若者がいたという風にU田さんから聞いていた。
その彼が最近になってまた連絡をして来たそうで、しかも彼は失業中だとのこと。H田さんは僕より少し下の世代で、小学生のお子さんもいてそれはそれは純真な感じの子供たちらしい。
U田さんはその子らを見て、H田さん以上にH田さんの就職活動の心配をされているようだ。そういえばふた月ぐらい前から、日本の失業率とか求人倍率について調べてみるというようなことがちょくちょくあったっけ。
今日はいよいよ高知の求人情報を調べ、そのうちH田さんに来てもらってそういう情報を見せようということになった。
会って話を聞けば、H田さんは失業保険の給付も最近終わったばかりで、そろそろ必死にならないといけないには違いないのだが、まだどこか自分でも実感がないと言う。
どこか僕の今の仕事のスタート時と似ているかな?
でも、U田さんは長い人生経験から、今の時代を「表面的には豊かで華やかだが、実質的には戦争などを体験した自分たちの時代以上に大変な時代」だと見ておられる。
「今だったら、私なんかどうなっていたか分かりませんヨ。」
そして、その大変な今の時代が、戦争に突入して行ったあの時代とどこか似て来ているとも・・。
「野菊のごとき・・」を何度も何度も見たがり、就職先がないことを「大変さの実感がない」とまっすぐ正直に言えるような人だからこそ、子供たちがかわいく育った。
そして、その純真な子供たち見て、その将来を考えると少しでも早くお父さんの仕事が見つかって欲しいと思ったU田さんは自分の時代感も含めて彼の就職の心配をしておられる。
うまくいったらいいのになぁ。
僕もU田さんから彼の話を聞いて、何かいい話があれば役に立てたらいいのだが一度も会わないままでは何か話があってもどう振ったらいいかも分からないし、一度会えないものかと思っていたのが、今日会えたわけだ。
ほんとに、うまくことが流れたらいいのになぁ・・。