2008年11月26日(水)

音比較の日

 さぁ、先生は大丈夫だろうか?

 いつもは金曜日のU田さん。今週は金曜日にちょっとした別の仕事が入っていて水曜日にしてもらった。

 僕のズル、ゲホ、グフがうつってたらホントにおおごとなので会わない内も心配しているのだが、今では先生の強靭さも良く知っているのでわざわざ電話してまで確かめたりしていない。今の僕の声で電話したら逆に毒を撒き散らすようなもので、人と連絡を取るのも遠慮しているところ。

 さて、U田さんを訪問してみると・・・

 元気も元気。

 「戦争から返って来て10年くらいはマラリアの症状が出てましたけどねぇ。それもそのまま何にもせずに直りましたしねぇ・・」

 薬を飲んだから直ったのではなく、直るものは直るから直ったのであって、きっとそれは薬を飲まなくても直ったはず。

 逆に薬を飲まなかったから直らなかったんじゃなくて、直らないものは直らない、それは薬を飲んでも直らない。

 早い話が、直るものは直る、直らないものは直らないという極めて単純な真理なわけだが、僕などがそれを言っても伝わらない。いくつもの病気を自然治癒だけで直し、86歳にして頭脳明晰、しかもそれがお医者さんというU田さんが言ってはじめてなにがしかの意味が見えてくるというもの。

 しかし、タフだなぁ。

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 今日のお楽しみタイムは同じ曲を4組のスピーカーで次々と流して意見を求められ、まるで僕の耳をテストされたような感じ。

 でもこんなことには僕は割りと平気で自分の意見を言う。

 「さっきの方が僕としては好みですね。あれだと良く眠れる。後の方だと音がこちらに突き刺さってきて、聴くということを主眼にすればいいかも知れませんけど・・・」

 よく寝れそうだから好きだなんて、オーディオ大好きな人には不謹慎な発言かも知れないけど、U田さんは面白そうにそれを聞いておられる。

 そして、そういうことを何度も繰り返した結果、僕の好みは見事なくらい値段と反比例しているとのこと。

 「アハハ、僕の耳が安っぽいんでしょうかねぇ。」

 「いや、それがですネ・・」

 U田さんの中でも、値段といい音、悪い音の関係に対する疑問があって、僕がどう感じるか聞いてみたかったのだ。

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 まっ、こんなことが出来ているから、U田さんはもちろんのこと、僕も元気。

 今日は社会復帰のリハビリをしていただいたようなものだ。