2008年11月28日(金)

RKCホールの日

 さぁ、声はまだガラガラだけど、もう2〜3日もすれば調子も戻りそうな予感。今日はRKCホールでの催しごとのお手伝いというのがあるが、出かける前にとりあえず今回の風邪で待たしている人たちに連絡を入れておこうか・・・

 まずはアリヒロ母。彼女はこの数年いつも忙しそうにしていて電話をかけるのに遠慮してしまう感じ。メールで「そろそろ大丈夫」と連絡すると、「では明日の午後に」という返信が来た。

 T内さん・・。

 「私、風邪を引いてしまって今日は仕事休んでしまいました。」

 「アレレ、この前の電話で僕がうつしてしまったのかも知れませんねぇ。ごめんなさい。」

 元気になったら又・・ということに。ここで時間だ。

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 まずは高須のレンタル機器屋さんに向かい、液晶プロジェクターを借りて、それからRKCホールへ。

 今回の催しは住友生命のスミセイライフフォーラム主催「こころの未来」という、講演と対談もの。作家の五木寛之さんが来るらしい。それなりに舞台監督がいて演出めいた場面もあるらしい。一部で今日の催しの導入的な説明でパワーポイントを使ってのスライド映写がある。舞台ごとに関わっていて、パソコンでパワーポイントなどもやっているという理由で互光舞台照明の江野さんが僕に声をかけてくれた。

 といっても、公演中の僕の役割はプロジェクターでの映写が終わり短い時間で舞台転換をするその時に速やかにプロジェクターを舞台上からどけるというそれだけのこと。僕じゃなくても誰でもいいとも思う。

 でも、実際には、プロジェクターのセッティング、この道ゆえのパソコン操作に関するちょっとしたおせっかい、舞台進行を説明する舞台監督さんの言葉の読み取りなど、やはり舞台とパソコンの両方に携わっていることがよかったようで、役割の割には終わった時にはそれなりの充実感があった。

 プロジェクターのセッティングひとつでも「上手(カミテ)ちょい下げで、下(シモ)方向に少し振って下さーい」なんて、当たり前みたいに言われても慣れないと「エッとエッと・・」になってしまう。

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 とはいいつつ、役割はやはりひとつだけだったので、それが済んだ後は五木寛之氏の講演や、今日の進行役の鎌田東二氏との対談など、しっかりと自分の興味で聞いて見ることができた。

 面白かった。

 五木氏などは飛行機が遅れ、会場に着いたら今度は取材が待ち構えていて、打ち合わせは舞台に登場する時の段取りを2〜3分聞いただけで、1時間の講演をピッタリで済まし、鎌田氏との対談ではよくもこれほどお互いの言葉に自分の知識と言葉で対談が成立するものだと思うほどの進み方。

 すごい人はすごいのねぇ・・・。鎌田東二という人は五木氏ほど有名じゃないけど、あれだけの対談が出来る人だからこの人もすごい人なのに違いない。(あとで調べてみたらホームページもあったので紹介します。→http://homepage2.nifty.com/moon21/ )

 それといつも思うことだけど、力のある人の舞台はとても静かにことが運ぶ。大騒ぎする必要がないのだ。

 テレビや映画で見る舞台裏は、ドラマチックをねらって突発事項続出の大忙しだけど、そういう綱渡り的なことはホントは無いほうが正解なんだろうと思う。